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これがコルベットをベースに作られたクルマだとは。アレス・モデナが初の量産スーパーカー、S1プロジェクトの納車をついに開始

2023/09/13

これがコルベットをベースに作られたクルマだとは。アレス・モデナが初の量産スーパーカー、S1プロジェクトの納車をついに開始

| どう見てもこのアレス S1 プロジェクトがコルベットをベースにしているとは思えない |

ボディパネルどころか、Aピラーの位置までもが変更されている

さて、イタリアのコーチビルダー、アレス・モデナが最新スーパーカー「アレス S1 プロジェクト」の納車を開始。

アレス・モデナ(アレス・デザインから改名)は元フェラーリ副社長そして元ロータスCEOであったダニ・バハー氏がイタリアはモデナに興した会社であり、これまでにもデ・トマソ・パンテーラの復刻版「プロジェクト・パンサー」、ベントレー・ミュルザンヌやテスラ・モデルSのクーペほか、いくつかの素晴らしいカスタムカーを世に送りだしています。

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アレス S1 プロジェクトとは?

このアレス S1 プロジェクトはもともと2020年にスタートしたものですが、シボレー・コルベットの内外装をカスタムした高級グランドツアラーというコンセプトを持っています。

「クーペ」「スピードスター」の計画が公表されつつもなかなか実現せず、しかし今回ついに生産モデルが公開され、Facebookページはじめ同社のSNSへとその画像が公開されているわけですね。※これまで公開されていたレンダリングに比較すると、ヘッドライトなど細部に変更がある

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なお、生産モデルのベースとなるのは2024年モデルのコルベット・スティングレイで、つまりZ06ではないのは注目に値するところ。

よって搭載されるエンジンはフラットプレーンクランクV8ではなく、クロスプレーンクランクを持つ6.2リッター自然吸気エンジン(LT2)となっていますが、S1プロジェクトに搭載されるに際して495馬力から600馬力にまで強化がなされています。

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トランスミッションは(コルベットと同じ)8速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ、そして0-100km/h加速は3秒、最高速は296km/hという数値が示されており、0-100km/h加速はコルベットと同等、しかし最高速はコルベットの312km/hからやや低い数値となっています(さほどダウンフォースが大きいようにも見えず、その理由は不明である)。

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アレス・モデナによれば「キャブフォワードの低いドライビングポジション、ラップアラウンドウィンドスクリーン、トップマウントエグゾースト、アクティブエアロダイナミクス、盛り上がったホイールアーチなど、アレスS1は、(ル・マン24時間レースなどを走る)耐久レーサーを行動用へと独自にアレンジしたものです。最新のオーダーメイドのコーチビルド方法を用いて製作され、内部に最先端のテクノロジーを搭載しており、公道で最もエクスクルーシブなパフォーマンスカーの設計と開発を行うアレス・モデナの比類ない能力を示しています」とのこと。

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たしかにコルベットを連想させる要素はまったくなく、ボディパネルやヘッドライトなどの外装パーツはもちろんのこと、車体の基本構造にかかわるAピラーすらも変更されています(ただしドアミラー本体はコルベットそのままだと思われる)。※アレス・モデナはプロジェクト・パンサーにおいてもAピラーの位置を移動させるなど、かなり大掛かりな改装を行っている

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テールランプもオリジナルとなり(ただしブガッティ・シロンを連想させる)、エキゾーストパイプをトップマウントとしたことでエキゾチックな外観がもたらされていることも特筆すべき点。

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なお、「ガルウイング」そして「ルーフレス(タルガトップ構造を採用するスピードスターバージョン)」はオプション扱い(価格については公開されていない。ノーマルだと、一番上の画像のようにディヘドラルドアを採用している)。

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アレス・モデナ S1 プロジェクトのインテリアはこうなっている

そしてこちらはアレス・モデナ S1 プロジェクトのインテリア。

ステアリングホイールやスイッチ類にコルベットの面影が見えるものの、それでもこのクルマのベースをコルベットであると判別することは非常に困難であると思われます。

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基本的には仕様を自由にオーダーできる「オーダーメイド車両」なので、オーナーがいかようにも素材やフィニッシュを選択できるものと思われますが、ひとまず公開されたレンダリングではカーボンファイバー、そしてシックなブラウン/ベージュレザーにキルティング仕上げの表皮が見られます。

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画像を見る限りだと、コルベットをベースにするといえど、車体構造そのものから(カーボンファイバーにて)作り直されているようにも。

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「デュアルコクピット」コンセプトを採用しており、メーターパネルやインフォテイメントシステムの表示はアレス・モデナ S1 プロジェクト専用に打ち替えられているようですね。

これら内外装を見る限り、アレス・モデナは(他の作品同様に)素晴らしい仕事をした、と言って良いかと思います。

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参照:Ares Design

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