| ランボルギーニ製F1エンジンはパワー、サウンドとも当時かなり高い評価を得ていた |
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ランボルギーニ大阪さんのショールームに飾られている、ランボルギーニ製V12エンジンを搭載したF1マシン、「ローラLC90ランボルギーニ」。
その名の通りシャシーはローラ製、エンジンはランボルギーニによる供給です。
ランボルギーニは創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニの意向によって「モータースポーツ活動を行わない」としていたものの、その後いくつか経営元が変わり、1987年にクライスラー傘下に入った後、F1チームへとエンジン供給を開始することに。
供給先としてはラルースに1989年から1990年と1992年〜1993年、ロータスに1990年、リジェとモデナには1991年、ミナルディには1992年。
そのうち、ミナルディのF1マシン「M191B」については、ランボルギーニ自身のレストア部門「ポロストリコ」より、レストアされた車両が公開されていますね。
ローラLC90は日本人がはじめてF1で「3位」を獲得したマシン
なお、このローラLC90は鈴木亜久里のドライブにて、日本GPでは3位を獲得したマシン(当時、日本人が表彰台に上がったのは初)。
加えてイギリスGP、スペインGPでも6位に入賞するなど高い戦闘力を誇ったレーシングカーでもあります。
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なお、ランボルギーニのF1エンジンは非常にパワフルで、かつ低速から大きなトルクとパワーを発揮したとされ、1993年にマクラーレンに在籍してたアイルトン・セナが(パワー不足のコスワースエンジンと入れ替えることを前提に)このエンジンをMP4/8Bに積んでテストを行っています。
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その際、ランボルギーニ製F1エンジンのパワフルさに惚れ込んで「このエンジンをぜひ採用してほしい」とロン・デニスに頼んだ、という逸話も残っていますね(ただし政治的な問題でマクラーレンのエンジンサプライヤーはプジョーに。もしマクラーレン×ランボルギーニが実現していれば、また異なるモータースポーツの歴史となっていたのかも)。
なお、同じくテストを担当したミカ・ハッキネンも「凄まじい馬力だ」というコメントを残しているようですね。
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ホイールはOZ製。
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ボディサイドには「Powerd by Lamborghini」そして「CHRYSLER」の文字も。
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日本からのスポンサーはGEO、TOSHIBA、TDK。
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ノーズには「Lamborghini Engeneeringのマーク。
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「A.SUZUKI」の文字。
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レーシングドライバーは過酷な職業
コクピット狭い!
鈴木亜久里は長身で知られますが、よくこんな狭い空間に入るな・・・と驚かされます。
フロア底面は「ほとんど路面と同じ高さ」で、ここにシートがあったとは言えど、路面の高低差によってガツンと突き上げを食らったらかなり腰に来そう。
![L1160894](https://live.staticflickr.com/65535/48959980556_a11bf09702_c.jpg)
ステアリングホイールも極小。
レーシングドライバーというと華やかな側面ばかりを連想しますが、実際はこういった過酷な環境、そして極限のプレッシャーに晒されているのだということを改めて感じさせられます。
他の画像はFacebookのアルバム「ランボルギーニF1 ローラLC90」に保存中。
![L1160892](https://live.staticflickr.com/65535/48959980901_be96dcf715_c.jpg)
なお、ランボルギーニの現CEO、ステファノ・ドメニカリ氏はフェラーリのF1チーム、「スクーデリア・フェラーリ」の代表を努めた人物。
フォルクスワーゲンがフェラーリから引き抜いた後にランボルギーニCEOへとアサインしていますが、引き抜き当時は「フォルクスワーゲン、もしくはポルシェからF1に参戦のためか」とウワサされることに。
そしてランボルギーニCEOへと就任した後には「ランボルギーニがF1に参戦」というさらなるウワサが流れることになりますが、ランボルギーニ自身は「F1参戦も(状況次第では)ありうる」というコメントを発していて、今後の成り行きには注目したいところ(しかしながら、VWグループの方向性、社会的な動向からするとランボルギーニのF1参戦はないと考えるのが妥当)。