>ランボルギーニ

ランボルギーニが今年も「自社で育てたミツバチ」からハチミツを採取し、クリスマスに従業員へとプレゼント。なおミツバチは植物の受粉の80%を媒介しているそうだ

ランボルギーニ

| ランボルギーニは実に様々なプロジェクトに取り組んでいる |

ポルシェ、ベントレー、ロールス・ロイスも「養蜂」を展開中

さて、ランボルギーニは様々な環境に対する取り組みを行っていることで知られますが、2016年から開始している養蜂もそのひとつ。

これはバイオモニタリング・プロジェクトのひとつであり、ハチミツのと環境(汚染物質)との関連性を調査する取り組みだと報じられていますが、そこで出てくるのがその副産物としてのハチミツ。

ランボルギーニが2016年から開始した養蜂事業を拡大中
ランボルギーニが2016年から開始した養蜂事業を拡大中!ミツバチの巣箱は8から12へと増え、ミツバチの力を借りて環境汚染物質を研究中

| ミツバチの「黒と黄色」はランボルギーニのカンパニーカラー「ブラックとゴールド」ともマッチ | フォルクスワーゲングループはとにかくミツバチに力を入れているようだ さて、ランボルギーニが2016年か ...

続きを見る

巣箱の数はどんどん増えているといい、その数は13個、そこで暮らすミツバチはなんと60万匹、そして収穫できるハチミツは430kg(年)。

なお、この蜂蜜は商業ベースに乗せるには量が足りないといい、ポルシェのように「販売」するまでには至っていないようですね。

ポルシェがハチミツ製造事業化を発表。「え?」「ハチミツだ。すでに蜂は150万匹用意した」

ポルシェがハチミツ収穫でも成功を収め、事業化へ ポルシェが「ハチミツ採取と販売」を事業化する、と発表。 これは同社ライプツィヒ工場上わきの空き地にてはじめた「養蜂」が拡大したためだそうですが、もとはと ...

続きを見る

ランボルギーニはハチミツを従業員にプレゼント

そしてこの時期になると報じられるのが、ランボルギーニがこのハチミツを授業員にプレゼントしている、ということ。

021-05-21 18.51.40

ランボルギーニは非常に従業員を大事にしており、出産後5ヶ月間にわたり「給与が100%保証される」出産休暇や、国籍や文化の異なる人たちの間での交流会、若者と熟練工との間で情報を共有する「リバース・メンタリング・プロジェクト」、女性の管理職への積極登用、初めて子供を持つ従業員に対する「ママコーチング」「パパコーチング」など。

そのほか、ぼくがランボルギーニ本社を訪問した際には、食堂に「メタボな人向け」「糖尿病を患っている人向け」のメニューがあったり、誕生日や結婚式にはランボルギーニのクルマを貸してくれるサービスるがあると説明を受けましたが、とにかく色々な試みを行っている、という印象です。

ランボルギーニの育児休暇
ランボルギーニは「多様性」を重視!年代や性別にかかわらず活躍できる場を提供し、アヴェンタドールの組み立てラインでは女性管理者も誕生

| 欧州の自動車メーカーはいまだかつて無いほどの構造改革を迫られているようだ | さて、ランボルギーニは毎年「ホワイト企業」としてイタリア政府から表彰を受けていますが、その背景には数々の取り組みがある ...

続きを見る

なぜにランボルギーニがミツバチ?

ランボルギーニはこの養蜂を「世界ミツバチデー」に合わせて開始していますが、上述のポルシェ然り、そしてベントレーも英国にてハチミツを生産しており、フォルクスワーゲングループの各ブランドは何故かハチミツに熱心。

加えて、フォルクスワーゲングループではないものの、ロールス・ロイスも英国にて30万匹のミツバチを収容するコロニーを所有しており、文字通り「ハチミツ界のロールス・ロイス」と称される素晴らしい品質を持つハチミツを作り出していると報じられています。

そこで気になるのがなぜこういった「自動車メーカーがミツバチを重要視するのか」ということで、これは世界ミツバチデーの意義になぞらえると「人類の生存にとって、ミツバチや他の受粉媒介者の役割がいかに重要であるかを広く認識してもらうことを目的としている」ためだと思われます。

021-05-21 18.51.01

アインシュタインが「ミツバチがいなくなったら人類は滅ぶ」と発言したのは有名な話で、これはミツバチがいなくなると多くの植物が受粉できなくなり、実を結んだり存続できなくなるから(けしてなんらかの比喩ではない)。

一般にミツバチは植物の80%を存続させ、我々が消費する果物やナッツなどの33%に相当する量を(ミツバチ媒介の受粉によって)供給しているともされ、そこで現在大きな問題となっているのが「ミツバチの減少が進行していること」。※いちごは100%ミツバチの花粉媒介による受粉らしい

ミツバチが減ると植物が減り、となると食料も減り、人類や家畜が存続することが困難になってやがては全人類が絶滅という図式となるわけですが、今のところミツバチ減少の原因は不明とされています。

一説では農薬、さらには「大気汚染と土壌汚染」が原因として重視されているものの、ランボルギーニのバイオモニタリング・プロジェクトはこれを探るという目的があり、非常に有意義なものだとも考えられます。

合わせて読みたい、ランボルギーニ関連投稿

ランボルギーニが「内装の端材」を使用したバッグやキーケース、スマホケース等を発売!価格は抑えめ、「送られてくるまで何色が来るかわからない」という楽しみも
ランボルギーニが「内装の端材」を使用したバッグやキーケース、スマホケース等を発売!価格は抑えめ、「送られてくるまで何色が来るかわからない」という楽しみも

| カラーはランダムに「その時によって」割り当てられることに。ただ、内装と同じ素材のグッズを持てるのは嬉しい | こういった試みはなかなかおもしろいと思う さて、ランボルギーニが「再生レザーやファブリ ...

続きを見る

ランボルギーニ・シアン
ランボルギーニが9年連続で「イタリア政府の認めるホワイト企業」に選出!従業員の国籍は35、年齢や性別、思想、健康状態などの多様性を認め、働きやすい環境を構築したことが評価対象に

| 人間の数だけ異なる価値観が存在し、しかしそれを否定するのではなく、理解しあって前に進むことが重要 | ランボルギーニは欧州企業の中でもとくに先進的な試みを実施中 さて、ランボルギーニが2022年に ...

続きを見る

ランボルギーニが「一般に知られていない、しかし環境のために取り組んでいること5つ」を公開
ランボルギーニが「一般に知られていない、しかし環境のために取り組んでいること5つ」を公開。例のハチミツ生産のほか、そしてカーボンやレザーをリサイクルして小物を作っているようだ

| 残念ながらハチミツは社員へのプレゼント用、カーボンリサイクルパーツは本社併設ストアでしか購入できないようだ | さすがにここまでランボルギーニが環境に熱心とは知らなかった さて、ランボルギーニが「 ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ランボルギーニ
-, , , , , ,