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ランボルギーニCEO「ウルスは2024年にPHEVに切り替わり、ガソリン版は廃止」。加えてウラカン後継モデルにはウルスPHEVと同じパワートレーンが搭載されるとコメント

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こんなに早くランボルギーニのガソリンモデルが消滅することになるとは

さて、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマンCEOが語ったところによると、「ウルスは2024年後半以降、PHEVバージョンのみにて提供される」。

たしかにウルスにはPHEVモデルが追加されるとはアナウンスされていたものの、今回の発言によってガソリンバージョンが「2024年以降は販売されない」ことが明らかになっており(もしかするともう注文できないのかも)、ランボルギーニは着実に「PHEVオンリー」の道を歩み始めているということになりそうです。

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ランボルギーニは2024年以降「PHEVのみのラインアップに」

今回の報道によると、新しく発表されるウルスPHEVは2020年代末頃まで販売されて2024年後半にはガソリンモデルからバトンを受け継ぐことになり(つまり2025年モデルからPHEVモデルに切り替わる)、その後に「ピュアエレクトリック化」された次世代モデルへと切り替わるもよう。

ランボルギーニ・ウルス
ランボルギーニのデザイナー「遅かれ早かれウルスはピュアEV化する。時代は確実に電動化へシフトしており、40年後の若い世代がガソリンエンジンに魅力を感じるかどうかはわからない」

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これによってランボルギーニはレヴエルト、ウルスPHEVという「電動化されたラインアップのみ」にて構成されることになりますが、その理由としてはやはり「排ガス規制」が影響していて、ステファン・ヴィンケルマンCEOによれば「大排気量の内燃機関を現在ののユーロ6規格に適合させるのは”信じられないほどコストがかかる”」。

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たしかに(少し前に、ランボルギーニのエンジニアが)ユーロ6に適合させるために「パワーダウンさせない」のがやっとであり、パワーアップなどとうてい無理だと語ったことがありましたが、こういった状況であれば、ガソリンエンジンに固執しているとパフォーマンスの向上を期待することも叶わず、排ガス規制はもちろん、運動性能向上の観点からもエレクトリック化するより他に道がないのかもしれません。

さらには今後ユーロ7の導入も控えていて、ランボルギーニとしてはユーロ7をも見据えた開発を行ってゆかないと「将来的に予想外のコスト負担を強いられる」ケースが出てくると考えているはずであり、こういった外部的な事情が「全車PHEV」という方向へ向かわせるのだと思われます。

ただ、ランボルギーニは(同社が属するフォルクスワーゲングループ内の他ブランドのように)V6にダウンサイジングすることはなく、ウルスPHEVについては「V8+エレクトリックモーター」が採用されることになるだろう、とも語っており、ここはちょっと嬉しいところでもありますね。

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ウラカン後継モデルには「ウルスと同じパワートレーンを搭載」

そして今回報じられる、もうひとつの重要な内容が「ウラカン後継モデル」。

ステファン・ヴィンケルマンCEOによれば「ウラカン後継モデルには、ウルスと同じパワートレーンが搭載される」とのことで、となると「V8ツインターボ+エレクトリックモーター」によるPHEVで決まりということに。

そしてトランスミッションについてはウルスPHEV、ウラカン後継モデルともに「レヴエルトに積まれる8速DCT」になるとも言われているので、新世代のランボルギーニは、これまでのランボルギーニのラインアップが持っていた「すべてのモデルは固有のパワートレーンを持つ」という一つの特徴がなくなってしまうことを意味します。

ただ、それと引き換えといってはナンですが、ウラカン後継モデルは「専用設計の車体を持つ」ことが明らかになっており、たとえウルスと共通のパワートレーンであっても、全く異なるレベルのパフォーマンスを発揮することになるのは間違いなさそうですね。

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ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」

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そしてウラカン後継モデルがこのパッケージングで登場すると、「ランボルギーニの3つのモデルはすべてPHEV」となり、2028年に発表予定のピュアエレクトリック・グランドツアラーがここに加わることになれば「かなり高い電動化比率を持つスーパーカーメーカー」となり、おそらくは今しばらくガソリンエンジンに固執するであろうフェラーリ、そしてアストンマーティンとは大きな差異を持つこととなります。

そしてこういった傾向については、上述の通り「排ガス規制」が影響しているものの、おそらくはフォルクスワーゲングループの意向もたぶんに関係があり、さらにステファン・ヴィンケルマンCEOは「欧州において、ガソリンエンジンの未来は明るくない」ともコメント。

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このコメントの真意としては、「2035年に内燃機関を搭載した新車の販売が法律で禁止されなくても、税金が非常に高くなるため、人々はEVもしくはPHEVに乗り換えるだろう」ということ、そして「合成燃料は既存の自動車を存続させるためだけの解決策としてのみ機能し、新たに生産される自動車の将来はバッテリー駆動のEVになるだろう」というものだとも報じられ、(日本にいると実感がわかないものの)欧州ではもはやガソリンエンジンの未来は絶望的というのが既定路線なのかもしれません。

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参照:Autocar

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