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ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」

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| やはりスポーツカーメーカーにとって真に必要なのは「開発資金を提供してくれる」実売につながるSUVである |

そしてもはや、こういった事情を誰もが理解しているためか、スポーツカーメーカーがSUVを投入することに対する異論は少ない

さて、ランボルギーニはアヴェンタドール後継モデルとしてV12フラッグシップスーパーカー「レヴエルト」を公開したところですが、次に登場するであろう新型車はウラカン後継となる「ベイビーランボ」。

これについては様々なウワサがあるものの現時点では確たる報はなく、しかし今回オーストラリアのカーメディアがこのウラカン後継モデルにつき、いくばくかの新しい情報をもたらしています。

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ウラカン、そしてその前身であるガヤルドはアウディR8との共同開発となっており、共同開発の理由はつまり「販売規模の少ないスーパーカーにおいて、専用のプラットフォームやエンジン、ドライブトレーンを単独ブランドで開発するとコストを吸収できないから」。

そしてこの共同開発により、ランボルギーニはアウディの技術を使用できたり、開発コストをアウディと分担できたりすることで開発速度が向上するほか、投資額の負担を抑えることが可能です。

一方のアウディとしては、それまで経験がなかった「ミドシップスーパースポーツ」設計のノウハウを吸収でき、やはりコストを削減できることになるというWin-Winの関係であったわけですね。

ただ、アウディは「ピュアエレクトリックブランド」へと舵を切り、一方のランボルギーニは「内燃機関にこだわる」という明確な方針の差が生じていて、そのためランボルギーニ・ウラカン後継モデル、アウディR8の次世代モデルは袂を分かつ、とも言われています。

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ウラカン後継モデルは「独自のプラットフォームを持つ」

まず次世代R8について言及しておくと、これについてもやはり色々な話が出てきたものの、現時点ではほぼ具体的な決定がなされていない、とされています(Rnextと呼ばれ、なんらかの規格が検討されているとは報じられる。そしてこの実現に向け、ポルシェの力を借りるようだ)。

となるとランボルギーニはこれまでのようにアウディを当てにできず、たとえば「ランボルギーニではガソリン、アウディではピュアエレクトリック」といった使い方ができる汎用性の高いプラットフォームを共同設計する道が閉ざされる、ということに。

じゃあランボルギーニはウラカン後継モデルをどうやって開発してゆくのかということになりますが、そこで今回登場するのがランボルギーニ・アジア・パシフィックの地域ディレクターであるフランチェスコ・スカルダオーニ氏で、カーメディアのインタビューに対して以下のように語っています。

私たちランボルギーニは非常に収益性が高いので、私たち自身の専用プラットフォームを開発する許可を(親会社であるフォルクスワーゲンから)得ました。我々はフォルクスワーゲン・グループの一員であり、たしかに(他ブランドと)共有するプラットフォームを持つことは、技術を共有し、他のブランドからの検証された技術を使用することができるので、本当に良いアプローチです。しかし、もちろん、独自のプラットフォームを設計できることで、ランボルギーニのDNAに最もフィットするプラットフォームを妥協することなく、さらに自由に作ることができます。

より困難で、より大きな投資を必要とするものですが、だからこそ、そして今だからこそできるのです。ランボルギーニは、四半期ごとに、毎年、財務面で記録を更新しています。ですから、研究開発や独自のプラットフォームの設計のために、膨大な資金を投入することができるのです。

つまるところ、ランボルギーニはウルスのヒットによって多額の資金を獲得でき、そのお金によって「より良いスポーツカーを作ることができるようになった」という、ポルシェ同様のシナリオを実現したということになりますが、これによって「兄弟車を必要とせず、制約を受けずに、自由に自分たちだけのスーパーカーを設計できる」ようになったわけですね。

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ただ、レヴエルト同様に、「エレクトリックパワートレーンに強い」というフォルクスワーゲングループの強みを反映させることも可能であり、必要に応じて同グループ内の技術を活用して効率よく開発を進めることができ、しかし根底にあるのは「ランボルギーニのDNA」ということになりそうです(同じようにフォルクスワーゲングループ内の技術を使用するにしても、スタート地点が”自社専用車なのか””兄弟車なのか”によって大きく結果が異なる)。

参考までに、この「ランボルギーニが開発する」新しいプラットフォームについて、もちろんこれはウラカン後継モデル専用ではあるものの、あくまでも「今のところ」という但し書きが付くようで、フランチェスコ・スカルダオーニ氏は「我々の計画では、このプラットフォームはランボルギーニが(独占的に)使用することになっていますが、もちろん、フォルクスワーゲングループのような大きな組織の将来の計画は変わり得ます。そのため、他ブランドがこのプラットフォームを使用する可能性も否定できず、しかし現段階ではなんとも言えません。ただ、繰り返しになりますが、今日現在、これはランボルギーニに特化したものになることは間違いないでしょう」。

ウラカン後継モデルはどんなスーパーカーに?

そこで気になるのが、ウラカン後継モデルがどんなスーパーカーになるのかということですが、現在有力なウワサとしては「V10を捨ててV8を積むであろう」ということで、しかもこのV8は「ツインターボ」。

ただ、ウルスに積まれるV8ツインターボをそのまま流用するのではなく、10,000回転まで吹け上がる超高回転型ユニットになるといい、7,000回転まではエレクトリックモーターによるアシストを受け(PHEV=プラグインハイブリッド化される)、そこから先はターボが加給を担当する、と言われています。

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一方、今回話題となったプラットフォームについて、ウラカンの「アルミ+カーボン製シェルに、前後アルミ製サブフレーム」という構成を維持するのかどうかは全く不明。

ランボルギーニはV12モデルの排他性を維持したいはずなので、ウラカン後継モデルには、レヴエルトが採用する「カーボンモノコック+フロントにカーボン製サブフレーム、リアにアルミ製サブフレーム」というパッケージを採用するとは思えず、かつウラカン後継モデルは「より多くの台数を販売し、ランボルギーニに屋台骨を支える」必要があるため、ある程度の価格帯に収めなくてはならないとも認識しています。

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よって、レヴエルトの「6000万円」よりは(ずいぶん)抑え気味の価格になることが想定され、しかしランボルギーニが誇るスリリングなクルマづくりの伝統を受け継ぎ、真にエキサイティングなクルマになることだけは確かだと考えておいてよいかと思います。

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参照:Drive

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