Image:Lamborghini
| ランボルギーニ・テメラリオの全高が高くなってしまったことが残念である |
ボディサイズはウラカン比で「けっこう」大きくなっている
さて、ランボルギーニ・テメラリオ衝撃の発表から一夜明け、その画像や動画が公式 / 非公式にかかわらず続々と公開されており、ここでそれらを見てみたいと思います。
なお、テメラリオのボディサイズは全長4,706ミリ、全幅1,996ミリ、全高1,201ミリで、ウラカンEVOの「全長4,520ミリ、全幅1,933ミリ、全高1,165ミリ」からはすべての数字が大きくなっています(ホイールベースは2,620ミリから2,658ミリに拡大)。
参考までにフェラーリ296GTBは全長4,565ミリ、全幅1,958ミリ、全高1,191ミリ、ホイールベースは2,600ミリなので、テメラリオは比較的大きな部類となり、これはひとえに「ハイブリッド化」によるものだとも考えられます。
ランボルギーニ・テメラリオの全高はついに1,200ミリを超える
なお、ぼくにとって衝撃的なのはテメラリオの全高が1,200ミリを超えてしまったこと。
近代では1,200ミリを下回るスーパーカーは非常に少なく、ウラカン(1,165ミリ)、レヴエルト(1,160ミリ)、マクラーレン・アルトゥーラ(1,193ミリ)、マクラーレン750Sの(1,196ミリ)、フェラーリSF90ストラダーレ(1,186ミリ)、そして296GTB(1,191ミリ)くらいであると認識していますが、これらの中でもウラカンが(レヴエルトを除くと)ぐっと低く、これがランボルギーニの一つの持ち味であったとも認識しています。
ちなみにテメラリオはハイブリッドスーパーカーではあるものの、そのバッテリーは「フロアに敷き詰める」のではなくセンタートンネルに配置するというパッケージング。
よってこの「全高の増加」はハイブリッド化とは関係がないものと考えています。
参考までに、ランボルギーニのクルマは非常に車高(全高)が低く、これに起因して乗降性が優れないというクレームが主に北米市場から相次いでいたとされ、ガヤルドからウラカンにスイッチする際にも販売現場から「全高を上げてほしい」という強い要望があったものの、当時のデザイナーであるフィリッポ・ペリーニ氏は断固としてこれを退け、しかしガヤルド(全高1,165ミリ)よりも余裕のあるヘッドスペースを実現したという談話が(ウラカン発表時に)紹介されています。
しかし今回、テメラリオにて全高が「3.6センチも高くなってしまった(人間でも3.6センチ違うとだいぶん違う)」のはやはり販売現場からの強い意見に屈してしまったからだとぼくは考えているのですが、そのバランスを取るために全幅や全長が拡大されたのかもしれません(もちろん、上述の通りハイブリッド化、そしてツインターボ化によるコンポーネントを吸収する必要もあったのだとは思う)。
ただ、視覚的なマスを減らすため、そして前面投影面積の縮小、エアフローの最適化を考慮してルーフ形状には「ダブルバブル」が採用されており、これはチーフデザイナー、ミッチャ・ボルカート氏によるささやかな抵抗、あるいはファインプレーかもしれません(このセンターの段差からエンジンベイへ、そしてリアスポイラーへとエアが流れる仕組みとなっている)。
なお、ぼくがこのテメラリオを見て思うのは「ナンバープレートをどこに取り付けるんだろうな」。
ADAS(先進運転支援システム)のためのレーダーは左右に避けられているのでナンバープレートと被ることはなく(中央にこのレーダーがある場合、それを避けるため、ポルシェ911のように、ナンバープレートの位置をかなり上に上げる必要が出てくる)、しかしバンパー中央(エンブレムの下あたり)にはパーキングセンサーが見え、となるとナンバープレートはこれを避けて下に移動させるということに。
ぼくとしては低い位置は大歓迎なのですが、それで法規的に問題はないのかということ、そしてセンターのラジエターを(日本式形状を持つ)ナンバープレートが思いっきり塞いでしまい、クーリングに影響が出ないんだろうかということを懸念しているわけですね。
そのほか、このテメラリオには「見どころ」が多く、一日もはやく実車を見てみたいものだと思います。
そのほか、ランボルギーニ・テメラリオを紹介する動画はこちら
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— Lamborghini (@Lamborghini) August 18, 2024
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— Lamborghini (@Lamborghini) August 16, 2024
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参照:Lamborghini