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ランボルギーニはランザドールの販売を「全体の40%」を占めたウラカン後継モデル「テメラリオと同じくらい」になるだろうと予測。つまりこれによって販売を大きく伸ばす計画を持っている

ランボルギーニはランザドールの販売を「全体の40%」を占めたウラカン後継モデル「テメラリオと同じくらい」になるだろうと予測。つまりこれによって販売を大きく伸ばす計画を持っている

Image:Lamborghini

| たしかに「毎日ランボルギーニ乗りたい」ランボルギーニのスーパーカーオーナー、そしてファンはランザドールを選びそう |

その意味では「量産車」メーカーのEVとスーパーカーメーカーのEVとでは意味が異なる

さて、ランボルギーニは2028年に初の電気自動車(ランザドールの市販バージョン)を発売する計画を持っていますが、2023年のペブルビーチで発表されたランザドール”コンセプト”とはさほど大きく変わらないスタイルを持つ、ユニークなSUV形状の2+2グランドツアラーになると目されています。

なお、現在EVの販売状況や興味は世界的に見て芳しくはなく、ポルシェ、ベントレーといったランボルギーニと同じくフォルクスワーゲングループ傘下に収まるブランドでも同様で(ベントレーはまだBEVを発売していないが、顧客が興味を示さないと言われる)、アストンマーティンもまたEVに関する計画の温度感を下げているといった状況があるわけですね。

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しかしランボルギーニはEVの販売に「強気」である

しかしながら今回報じられるところによると、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマンCEOはこのEVの販売に関し非常に強気な見込みを立てており、「既存のスーパーカーと同じくらいの販売を記録するだろう」。※つまりランボルギーニはランザドールの発売によって販売台数が大きく伸びることを期待している

具体的な数値は示されていないものの、昨今のEVを取り巻く環境からすると、この予測は「非常に大胆」と言っていいかもしれません。

「レヴエルトは最小のセグメントにあり、ボリュームは常にもっとも小さくなります。テメラリオと新しいエレクトリックGTカーはほぼ同じレベルの販売規模となり、、ウルスは常に最大の売り上げを記録するでしょう。ランボルギーニのモデルは開発に5年、製品サイクルのリフレッシュには少なくとも8年が必要です。未来に何が起こるかを常に考える必要があります。今日の気分に合わせて自分を測っていては、何もできません。」

ランボルギーニCEO ステファン・ヴィンケルマン

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なお、テメラリオはまだ実際のデリバリーが開始されていないために販売台数を予測するのが困難ですが、「エントリーレベル」「ウラカン後継」ということを考慮すると、ウラカンと同等あるいはそれ以上の販売台数を記録するものと考えられ、2023年にウラカンが達成した「3,962台、全体の販売の40%」というレベルに達する(あるいは凌駕する)のかもしれません。

そしてステファン・ヴィンケルマンCEOは「未来は現在と同じではなく、未来には電気自動車に対する捉えられ方や需要が変わるであろう」ことを推測しており、ランザドールが登場する2028にはEVの浸透度が今とは異なると考えているのだと思われます。

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さらにランボルギーニのEVの成功を信じているのはステファン・ヴィンケルマンだけではなく、技術担当役員のルーヴェン・モール氏も同様で、「(EVに対する)感情が変わるのは時間の問題」だとも。※同氏は既存の顧客の考え方が変わるだけではなく、今から免許取得年齢に達する若者がガソリン車に興味を示さなくなるであろうことにも以前言及している

「私たちの視点からすると、もう一歩進む必要があります。内燃機関を模倣しようとするのは、今のところ正しい答えかもしれませんが、顧客を説得するには、電気駆動の体験が内燃機関の世界では得られない、新しい何かであることを示さなければなりません。そうすれば、感情的な買い手をエレクトリックカーに留まらせることができるのです。」

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