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限定30台、4.2億円のサーキット走行専用ハイパーカー、パガーニ・ウアイラRが公道走行可能な仕様へとコンバート開始。現時点では世界で1台のみ、完成が待ち遠しい

限定30台、4.2億円のサーキット走行専用ハイパーカー、パガーニ・ウアイラRが公道走行可能な仕様へとコンバート開始。現時点では世界で1台のみ、完成が待ち遠しい
Lanzante

| このウアイラRの「公道コンバート」を担当するのは英国ランザンテ、同社はマクラーレンP1やアストンマーティン・ヴァルカンの「ストリート版」も製作している |

コンバートにかかる時間14~18ヶ月、費用は「推して知るべし」

さて、パガーニは2021年3月にサーキット走行専用のハードコアモデル「ウアイラR」を発表していますが、これはウアイラシリーズのファイナルモデルにして30台限定の超レアカー。

その中身は「ウアイラから不要なものを取り除いて軽量化し、パワーアップして足回りを固めた」というレベルのものではなく、完全にイチから再設計されたと捉えても良いほどです。

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パガーニ・ウアイラRが「初」の公道仕様へとコンバート

そして今回、幸運なパガーニ・ウアイラRのオーナーがこれを「公道走行が可能な仕様へとコンバートする」ため、自身のウアイラRを英国のランザンテへと送り出したことが(オーナー、そしてランザンテのインスタグラムより)明らかになっています。

なお、このランザンテというのは英国のレーシングカービルダーであり、マクラーレンF1のレーシングバージョン製作を手掛けたほか、逆にマクラーレンP1のサーキット走行バージョンを「公道走行可能な仕様へと戻す」等のカスタムを行っています。

さらにはマクラーレンF1マシン(MP4/2)のエンジンを搭載したポルシェ911「タグ・ターボ」の製造を行うなど幅広い活動でも知られていますね。

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さらにはマクラーレンP1をオープン化した「マクラーレンP1スパイダー」を発表するなど、非常に意欲的に活動している様子も報じられています。

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レーシングカーを公道走行可能な仕様へと変更するのは容易ではない

ランザンテによると、今回のウアイラRについてはおよそ14~18ヶ月をかけて公道仕様へとコンバートされることになるそうですが、ランザンテは相当数のノウハウを持っているので、その仕上がりについては「まず間違いないもの」となりそうです。

内容としては低すぎる車高を少し上げたり、フロントを擦らないようリフティングシステムを追加したり、ヘッドライトの光軸調整、ウインカーの追加、ポジションランプやデイタイムランニングランプの追加、排ガスや騒音規制への対応が考えられますが、「ロードカーとレーシングカー」との間にはけっこう細かい差異があるとされ、たとえばレーシングカーは「交差点を曲がったり、狭い場所での車庫入れを行うこと」を考慮しておらず、よってフロントタイヤの切れ角が小さいため、これを「街なかでも使用できるよう」切れ角を大きくしたり、それに伴いブレーキラインを延長したり、といった作業も必要となるもよう(もちろんステアリングレシオの変更も必要になる)。

よって、こういった作業を全て完了させるのに14~18ヶ月を要するということになりますが、このウアイラR”ストリート”が完成し公道を走る姿を一日も速く見てみたいものですね。

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参照:lanzantelimited(Instagram)

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