| このアスパーク・アウルはピュアエレクトリックカーではあるが、「ガソリン車」っぽいサウンドを発している |
アスパーク・アウルを追いかけることができなかったのが残念である
さて、偶然ですがアスパーク・アウルに遭遇。
このアスパーク・アウルは大阪の人材開発・派遣を主業務とする会社「アスパーク」が新規事業の一環として開発したハイパーカーで、2014年から開発を行い、2020年に発売が開始されています(それでもまさか公道走行ができる実車が存在するとは思わなかった)。
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ちなみにこのアスパーク・アウルは「ピュアエレクトリックカー」ではあるものの、走行時には控えめながらもガソリンエンジンを思わせるサウンドを発しており、印象的には「直6自然吸気エンジンを搭載するE36 M3と同じような音と音量」。
そして見た目の質感は非常に高く、これが「はじめてクルマを作るアスパークの製品」だとはにわかに信じれれず、そしてそのフィニッシュの美しさ、各パネルのチリの整合性、その流麗なボディラインはまさに「芸術品レベル」と言って良いかと思います(とにかくボディ表面がなめらかという印象)。
一見するとアストンマーティン・ヴァルキリーのような「地球外の乗り物」っぽい印象すら受けるのですが、信号待ちで停車していてもこのアウルに目を留める人がほとんどいなかったことにむしろ驚かされ、もしかするとそれだけ風景に溶け込んでいたのかもしれません。
アスパーク・アウルはこんなクルマ
アスパーク・アウルはその開発段階において何度かスペックが変更されていますが、最終スペックとしては「1,980HP / 1,920Nm」「0-100km/h加速1.91秒」「最高速413km/h」というスペックを誇ります。
諸元としてはボディサイズは全長4,791ミリ、車幅1914ミリ、車高910ミリ、ホイールベース2,750ミリ、車体重量2,000kgという数字が公開されており(ランボルギーニ・アヴェンタドールの1,140ミリよりも230ミリmつまり23センチも低い)、パワーソースは69kWhの容量を持つリチウムイオンバッテリー、そしてこれによって駆動されるのは4つのエレクトリックモーター。
なお、EVは「超高速」を不得意とするのが常ですが、このアスパーク・アウルは2速トランスミッションを備えており、航続距離を保ちつつも「413km/h」という最高速を実現することに成功しています。
ちなみに一回の満充電あたり航続距離は450km、急速充電器を用いれば約40分で満充電が可能なのだそう。
加速性能としては、上述の0−100km/h加速「1.97秒」のほか、0−200km/hまでは4.76秒、0−300km/hまでは9.74秒、0−400m(1/4マイル、いわゆるゼロヨン)は9.74秒という数値が示されており、これらはまさに世界トップクラスのパフォーマンスということに。
装着されるタイヤはフロントに265/35 ZR20、リアには325/30 ZR21 ミシュラン パイロットスポーツ カップ2-R。
実際に生産を行うのはイタリアの「マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(Manifattura Automobili Torino)」だと報じられており、こちらはランチア・ストラトスの復刻モデル等を制作しているコーチビルダーです。
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参考までに、このアスパーク・アウルの価格は2,900,000ユーロ(現在の為替レートだと4億6500万円)だと(2020年に)アナウンスされていますが、今だとインフレによってもう少し価格が上がっているかもしれませんね。
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参照:Aspark