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ホンダがオートサロンに新型シビック・タイプRを展示(ただしカモつき)!ここで歴代シビック・タイプRを振り返ってみよう

2021/12/25

歴代シビック・タイプRを振り返ってみよう

| ホンダ・シビック・タイプRほどスパルタンなシリーズは他に例を見ない |

これまでにもシビック・タイプRは生産地、ボディ形状など様々な変遷をたどっている

さて、ホンダが2022年1月に開催される東京オートサロンにて新型シビック・タイプRを展示するもよう。

ただし残念ながら「例の」歴代シビック・タイプRのイラストが描かれたラッピングが施された状態での展示となり、完全なる姿を見ることができるのはまだまだ先になりそうですね。

ただ、実際の車両が一般公開されるのはこれが「初」なので、非常に貴重な機会であるのは間違いない、と思います。

ちなみにホンダはまだオートサロンでの布陣を公開していないものの、追って公式サイトにて発表があるものと思われます。

新型シビック・タイプRは「過去最高のシビック・タイプR」に

現時点では新型シビック・タイプRがどのようなクルマになるのか、その詳細については明かされていないませんが、当然ながら「過去最高」のシビック・タイプRとなることは間違いなく、これまでに公開された公式ティーザー画像ではエアロパッケージについても大幅に変更されていることがわかります。

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見た目としては従来型シビック・タイプRに比較すると多少おとなしめに見えるものの、このくらいが今の時代にはマッチしているのかもしれません。

新型シビック・タイプRは現在ニュルブルクリンク、そして鈴鹿にて開発が進められているようで、これまで以上にサーキットでの走行性能を厳しく追求されているのだと考えてよく、デビューした後、もしくはデビューの前後にて世界中の名だたるサーキットでの「FF最速」記録を塗り替えることになるだろうと考えていますが、それによって新型シビック・タイプRはガソリン世代最後のシビック・タイプRとして、記録とともに「永遠に」その名を残すことになりそうですね。

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歴代シビック・タイプRはこんなクルマ

ホンダ・シビック・タイプRは1997年に登場し、今まで5世代を数えますが、新しく発表されるシビック・タイプRで6代目。

今後もシビック・タイプRとしては(モデルチェンジを行いながら)存続する可能性もあるかと思われ、しかし「ガソリンエンジンのみで走る」シビック・タイプRとしては6代目が最後になるものと思われます。

ここで各世代を振り返ってみましょう。

初代シビック・タイプR(EK9)はこんなクルマ

まずは1997年発売の初代シビック・タイプR。

ボディカラーにはチャンピオンシップホワイト(他のカラーのも選べる)、赤バッジ、チタンシフトノブという「お約束」を備え、極端な軽量化がなされたモデルです。

エンジンはB16B型で1.6リッター直4、出力は185馬力、車体重量は1040kg(初期型)、トランスミッションは6速MT。

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二代目シビック・タイプR(EP3)はこんなクルマ

二代目シビック・タイプRは2001年に登場しており、生産は日本(鈴鹿)から英国のスウィンドン工場へ。

エンジンは2リッター直2で215馬力(K20A)、トランスミッションは6速MTへと進化するも、そのぶん重量も増えて1190kgに。

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シフトノブがインパネからニョッキリ生えているのがインテリアにおける特徴であり、これはこれで「ステアリングホイールから手を離す時間が短く」いいのかもしれません。

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なお、この時代にしては珍しく電動パワステを装備し、S2000にて導入された可変ステアリングレシオ(VGR)も備えます。

ボディカラーについて、日本ではチャンピオンシップホワイトの他、ミラノレッドとナイトホークブラックパールのみが選択可(英国だとメタリックグレーも選べた)。

2004年にはマイナーチェンジがなされ、環境性能の向上や装備の変更が行われています。

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3代目シビック・タイプR(FD2)はこんなクルマ

これまでに「3ドアハッチバック」から一転、4ドアとなったシビック・タイプR(2007年)がこのFD2。

生産は英国から日本へ戻されています。

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エンジンは2リッター直4(K20A)で出力は225馬力、車体重量は1270キロ。

トランスミッションは6MT、そしてサスペンションは2代目シビック・タイプRと同じくフロント:マクファーソンストラット、リア:ダブルウィッシュボーン。

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3代目シビック・タイプR(欧州版/FN2)はこんなクルマ

こちらはイギリスで生産された、3ドアハッチバック版の「欧州仕様シビック・タイプR」。

エンジンは2リッター直4(K20Z)で出力は201馬力、トランスミッションは6MT、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム、重量は1320kg。

日本だと「タイプRユーロ(TYPE R EURO)」の名で2009年に2010台が限定販売されていますが、出力、サスペンション形式、重量の面において「タイプR」とは名乗れないという判断だったのかもしれません。

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4代目シビック・タイプR(FK2)はこんなクルマ

2015年登場のFK2型シビック・タイプRはエンジンがターボ化され、2リッター直4(K20C)ながらも310馬力を発生。

生産は英国、ボディ形状は5ドアハッチバックでサスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム(車軸式)、車体重量は1380キロ。

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ニュルブルクリンクにおける「FF最速」記録を更新したことでも知られ、日本だと750台のみが限定販売されています。

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5代目シビック・タイプR(FK8)はこんなクルマ

そしてFK8世代のシビック・タイプR。

2017年に発売され、はじめて北米に導入されたシビック・タイプRでもありますが、生産はやはり英国で5ドアハッチバック、エンジンは2リッターターボ(320馬力位/K20C)、車体重量は1390キロ。

エンジンや車体重量は先代と大きく変わらず、トランスミッションも6MTのままとなるものの、リヤサスペンションがシビック・タイプRとしてははじめてマルチリンクに(フロントサスペンションは変わらずマクファーソンストラット)。

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フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSのタイムを更新する7:43.80というタイムにて一時は「ニュルブルクリンクにおけるFF最速」の座を獲得しています。

実際に運転してみた印象だと、このFK8世代のシビック・タイプRはあまりに「速すぎ」、シフト操作が追いつかない(デュアルクラッチに慣れた身だと、コーナリング時にシフト操作のタイムラグぶん、おおよそ1車線ぶんくらい外に膨らんでしまう)ほどのクルマでもあり、かなりな運転技術を要するという印象も。

なお、全世代通じてシビック・タイプRは「FF」そして「マニュアル・トランスミッションのみ」という他に例を見ないスパルタンなクルマであり、それが「タイプRをタイプRたらしめている」のでしょうね。

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