貴重なホンダS2000をなんとホットロッドに改造！批判されると思いきや意外と支持する人が多く、そこにあった「やさしい世界」とは

｜　そもそもカスタムや改造とは「自分らしさを追求する」ことであり、それを否定する権利は誰にもない　｜

ボクも常に他人を認め、敬意を払えるような人間になりたい

さて、ホンダS2000の「ホットロッド（ラットロッド？）カスタム」が画像掲示板レディットへと投稿されて話題に。

まだまだこのS2000ホットロッドは改造過程にあり完成していないそうですが、現在ホンダS2000の価値は非常に高くなっていて、こういった改造をすることに対して批判の嵐が吹き荒れるかと考えていたものの、コメント欄を見るに「ほとんどが擁護派」。

ちなみにこのホンダS2000ホットロッドが投稿されたのは「クソ改造車」というスレッドです。

なぜ多くの人はこれを擁護したのか？

そこで気になるのがなぜこのS2000が擁護されているのか。

まず、この「クソ改造車スレッド」の趣旨としては、「そこかしこで見かけたクソのような改造車を晒す」というものであり、しかし注意を要するのは、「”クソ”みたいだからといって、それが”悪い”とは限らない」という（スレッドの）注意点が示されていること。

そして、この注意点に賛同する人も少なくはなく、このS2000についても、「たとえその改造が自分の好みとは異なるとしても、それを悪く言う権利は誰にもない」という大人なコメントも見られます。

そもそも改造やカスタムというのは、自分のクルマを自分の好みに近づけるため、もしくは自分の夢のクルマへとトランスフォームさせるために行うもので、だれしも自分の好みや夢についてとやかく言われたくないのと同様、ぼくらも他人のことについてはどうこう言うべきではないと思うんですよね。

たとえば、ある人の夢は、またある別の人にとっては「実現済みの夢」であって大きな価値を持たないかもしれませんが、その夢を実現した人が、まだ実現していない人の夢について「ちっぽけ」だと言うことはナンセンスですし、それは言ってはならないことだと思います。

それと同様、どんなカスタムや改造であっても、それを行う人は信念を持って行っているのであって、なんら信念を持たない人よりは（そのカスタムや改造の出来栄えがどうであっても）ずっと人生に対して前向きであり、充実した時間を過ごしているのかもしれません。

人の嗜好や夢というのは他人のモノサシで測られるべきではない

つまり人の嗜好や夢というのは他人のモノサシで測られるべきではなく、ぼくらは常に他人の嗜好や夢を理解し、許容する必要があるとも考えていて、それこそが自分自身のキャパシティを広げ、可能性を多様化させることだと考えているワケですね。

たとえば、自分の考え方しか認めず、他人の考え方を否定する人はそこから先にな行けないかもしれませんが、他人の考え方を認め、それを自分の中で咀嚼したり取り込める人には新しい世界が待っているかもしれません。

よって、自分だけの狭い了見や価値観にもとづき、他人を判断することだけは避けるべきである（自分だけの狭い世界の中だけの王様になるべきではない）、というのがこのクソ改造車スレッドの住人のコメントを見て思ったことでもあります（思ったよりこのスレッドは奥が深い）。

他人を否定したりバカにすることは非常に容易で、しかし他人を認め、敬意を払うことは非常に難しい。

それと同時に、自分を正当化したりいいわけすることもまた容易で、しかし自分に厳しくすることは難しい。

このホンダS2000の画像（サムネイル）を見たとき、まさかそこまで考えさせらえるとは思ってもみなかったのですが、投稿を開いてコメントを見ると深く考えさせられるものがあり、「他人は自分とは違う考え方をする」ということを理解し、それを許容できる人になりたいものだ、と思った次第です（同時に、「これはこうでなくてはならない”という固定概念も捨てるべきである）。

そしておなじように考える人が少しでも増えれば、世界はもう少しだけ平和になるのかもしれませんね。

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参照：Reddit