ホンダが中国にて高級SUV「UR-V」「アヴァンシア」をマイチェン！外観はクローム追加で高級感重視、現地の嗜好を反映へ

｜　中国では「クーペSUV」が非常に好まれる　｜

ホンダは中国において「東風ホンダ」「広汽ホンダ」の2社の合弁を展開

さて、ホンダは他の自動車メーカーの例にもれず、中国において現地企業とのタイアップによる合弁企業を立ち上げていますが、東風ホンダからはUR-V、広汽ホンダからはアヴァンシアという兄弟SUVを発売しています。

これらUR-V、アヴァンシアはミッドサイズ・クロスオーバーというポジションとなり、中国のホンダにおいては上級モデルという位置づけで、比較的所得の高い層をターゲットにしていますが、今回それらのマイナーチェンジ（フェイスリフト）版が中国工業情報省によって公開されることに。

なお、中国では新型車を発売する際、中国工業情報省にすべからく画像やスペックを登録する必要があり、多くのニューモデルの情報をここから取得することが可能です。

ホンダUR-V、アヴァンシアのアップデート内容は比較的マイルド

UR-V、アヴァンシアはプラットフォームほか多くを共有しており、そして今回両者ともその変更範囲は大きくはなく、「マイルドな外観にアップデート」がメインとなるもよう。

UR-Vの外観は、グリルが若干変更され、これまでのプラスチックのトリムピースがなくなり、周囲にクロームが追加されています。また、ホンダのエンブレムは（ブランディングのためか）サイズが拡大され、新しいホイールオプションが追加され、いずれも19インチサイズです。

リアもやはりクロームのトリムが拡大されて高級感を強調した雰囲気となっていますが、今回はまだインテリアの画像が公開されておらず、しかし現地メディアによれば、旧式の8インチインフォテイメントスクリーンが変更されるのではと見られているようですね。

一方でこちらはアヴァンシア。

UR-Vとほぼ同じ（見分けがつかない）フロントを持っていますが、フェイスリフト前のモデルからも大きな変更はなく、つまりUR-Vがアヴァンシアの外観に近づいたということになりそうです。

その理由としては「アヴァンシアのほうが売れているから」というものがあるのだと思われ、実際にアヴァンシアは今年11月までで4万台を販売し、一方のUR-Vは26,000台にとどまっているのだそう。

ちなみに中国における合弁相手は（外国に企業にとって）2社までが認められていますが、これは中国が非常に広く、1社だけでは商圏を賄えないため。

よってアヴァンシアとUR-Vは、それぞれ（地盤の異なる）別の合弁会社で作られているものの、同じ地域ではなく、「被らない」商圏で販売されていることには留意する必要があります。

ただ、リアだとUR-V、アヴァンシアとで差異があり、アヴァンシアだとテールランプが左右分割され、ややスポーティーな印象がありますね。

ちなみにですが、UR-V、アヴァンシアとも日本や中国には（ホンダが）導入していないクーペSUV風のリアを持っていますが、これは中国においてクーペ風SUVの人気が高いため（BMW X6やメルセデス・ベンツGLEクーペの人気も非常に高い）。

規制のためかガソリンエンジンは「パワーダウン」

なお、興味深いのは、アヴァンシアに搭載される1.5リッターターボエンジンの出力が、従来モデルから5馬力ダウンして188馬力へ、2.0リッターエンジンは261馬力へと現行モデルの272PSからパワーダウンしていること。※UR-Vのパワートレインについてはまだ情報が掲載されていない

これはおそらく環境（もしくは税制）によるものだと思われますが、今回の変更は「アップグレード」ばかりではない、ということですね。

ちなみにこちらはアヴァンシアのオプションですが、こういった情報も中国工業情報省へと登録されることになります。

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