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その価格828万円。欧州マツダディーラーが24台限定、内外装にシャシーまでをアップグレードした「MX-5 Geshi」を発売。日本の「夏至」を意味し、「春分」も発売されるそうだ

その価格828万円。欧州マツダディーラーが24台限定、内外装にシャシーまでをアップグレードした「MX-5 Geshi」を発売。日本の「夏至」を意味し、「春分」も発売されるそうだ

Image:Mazda St-Michel

| たしかに非常に高価ではあるが、そのカスタム内容、仕上がりを見るにMX-5(ロードスター)Geshiは高くはない |

今後登場する「Shunbun(春分)」にも期待したい

さて、ベルギーのマツダディーラー、「マツダ・サンミッシェル」がジゼル・レーシングとのタイアップにて24台のみの限定販売となる特別版ロードスター「MX-5 Geshi」を販売すると発表。

ちなみにこの「Geshi」とは日本の「夏至」を表し、24台という台数も「二十四節気」から。※後にMX-5 Shunbun(春分)も追加されるそうだ

なお、その価格は52,990 ユーロ (現在の為替レートで約828万円に相当)に設定され、ロードスターとしてはとんでもない価格ということになりますが、この価格にはそれなりの「理由」があり、ここでその内容を見てみましょう。

マツダ・ロードスターのベルギー限定モデル「MX-5 Geshi」はこんな仕様を持っている

このMX-5 Geshiのカスタマイズを手掛けたのはブリュッセルを拠点に活動するジゼル・レーシング(同ショップのインスタグラムには日本語表記も見られるので、日本のファンでもあるようだ)ですが、このMX-5 Geshiは単にボディカラーを変更しただけのクルマではなく、独自のスタイリングへの変更に加え、特注のアクセサリー、そしてアップデートされたシャーシや給排気系、ヨーロッパでは販売が中止された2.0リッターエンジンを持っています。

ボディだとNA時代を連想させる、しかしメタリックパウダーが配合されたブリティッシュレーシンググリーンぽいカラーにペイントされ(ラッピングではなくペイント)、さらにはホワイト、ブラック、イエローのストライプ、ブラックのBBSホイールにイエローのブレーキキャリパー、エンブレム / バッジ類はブラック仕上げという仕様。

ルーフはタンカラー、インテリアはベージュという組み合わせを持ち、特注のGMTクロノグラフ ウォッチ、ビンテージレザーを使用したドライビンググローブ、カスタムキー ホルダーが付属するというので、まさに「コレクターズエディション」といったところですね。

さらはドライビング ダイナミクス面が強化され、上述のBBSホイールに加えビルシュタイン製ショックアブソーバー、アイバッハ製ローダウン スプリングにストラットタワーバー、バストゥック製スポーツエキゾースト、マツダ製のエアロダイナミックパッケージが装備されています。

搭載されるエンジンそのものには手が入らないものの、現在欧州では(環境規制によって)2リッターエンジン搭載ロードスターの販売が停止されており(それまでは1.5リッターと2リッターを選択できた)、マツダ・サンミシェルによると「おそらくこのMX-5 Geshiは欧州で購入できる最後の2リッター仕様のロードスター」。

上述の通りその価格は52,990ユーロと非常に高価で、この価格は標準仕様のMX-5の31,790ユーロに比較しても相当なプレミアムが乗っており、しかしコレクターにとっては十分に納得ができる価格なのかもしれませんね。

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参照:Mazda St-Michel, Gisèle Racing

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