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マツダはなぜCX-60/CX-70/CX-80/CX-90という世界で最も混乱を招くSUVラインアップを持つに至ったのか?なお豪州ではすべてが販売され消費者を混乱に陥れる

マツダはなぜCX-60/CX-70/CX-80/CX-90という世界で最も混乱を招くSUVラインアップを持つに至ったのか?なお豪州ではすべてが販売され消費者を混乱に陥れる

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| マツダはそれぞれのラインアップが明確に住み分けることができ、顧客を奪い合うことがないと考えているようだ |

設計や生産効率を考慮しても、ここは「より少ない台数」とすべきであったように思えるが

さて、マツダは「デザインの幅とボディカラーが少ない」ことでも知られており、よってロードスターなど一部を除くと「殆どのクルマがおなじに見える」と言われます。

これはすべてブランディング上の理由ではありますが、あるユーザーは「マツダはデザインが変わらないので、型落ちモデルに乗っていても、それと気づかれない」とコメントしたりもしているわけですね。

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オーストラリアはマツダの「ほぼ全て」のSUVが販売されていた

そこで今回の本題につき、マツダのオーストラリア法人は「ピックアップトラック」など特殊なラインアップを揃えることでも知られているものの、なんと「欧州市場向けのSUVと米国仕様向けのSUV(ラージ商品群)が販売されている(CX-50除く)」といい、つまりCX-60、CX-70、CX-80、CX-90が販売されているもよう。

CX-60とCX-80は、ヨーロッパ、日本などの市場で販売されておりアメリカでは販売されておらず、CX-60は5人乗りのエントリーモデルで、その兄弟モデルであるCX-80はCX-60と同じ地域で販売されており3列シートで最大7人乗り。

一方CX-90は北米でも販売され、こちらも7人乗りのモデルですが、CX-70は5人乗りでCX-90よりも座席数が少ない構成になっています。

これだけ聞いても十分に混乱に値する要素満載なのですが、「なぜこういった状況になったのか」が今回マツダの中の人のコメントから明らかになっています。

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なぜマツダは同じボディ形状を6つも揃えたのか

これらにCX-5とCX-50を加えると、同じようなサイズとボディ形状を持つSUVが「6つ」となってしまい、これはいかにSUVが重視される現代といえど、自動車メーカーとしては「異例の」ラインアップ。

よって、BMWやメルセデス・ベンツはクーペSUVを、アウディもやはり「スポーツバック」としてクーペSUVを投入し、ラインアップ間にてより多くのユーザーの好みを拾うことを考慮しているわけですが、マツダには現在クーペSUVが存在しません(中国にはCX-4なるクーペSUVが存在したが、今も販売が継続されているかどうかはわからない)。

そしてもちろんマツダも「クーペ風のスリムなルーフラインを採用するかどうか」について激しく議論したことがあるそうで、しかしマツダのCX-60およびCX-80の開発プログラムマネージャーである柴田氏は「同氏自身はクーペ風のスポーティな外観を支持していた」ことを明かしつつ、以下のようにも語っています。

「クーペスタイルについては激しく議論しました。個人的にはクーペ風のSUVを作りたかったのです。それは道路上でとてもかっこよく見えると思います。でも市場ではその需要は非常に小さく、それが顧客を限定してしまう。だから、マツダ全社としては、より大きなラゲッジスペースを持つSUVを作るべきだという結論に至ったんです。」

つまり、マツダは市場を冷静に分析し、スタイリッシュなデザインよりも実用性を優先することに決めたということになり、見た目のデザインで注目を集めるよりも、ディーラーの在庫回転率を高めることを優先した、ということになりますね。

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さらにマツダは、CX-70のホイールベースについても社内で激論が交わしたといい、CX-60はCX-80よりもホイールベースが短く、そこでマツダはCX-70とCX-90が異なるホイールベースを持つべきかどうかを検討していたものの、最終的にはマツダ北米が影響力を発揮し、CX-70とCX-90は同じホイールベース(3,120mm)を共有するべきだと決定されたのだそう。

「アメリカ市場でのアウトドアやアクティビティ使用のニーズが高まっていることを考慮して、これら4モデルをどう扱うかについて非常に激しい議論がありました。CX-70とCX-90が同じホイールベースを持つことで、より高い可能性があると考えたのです。」

かくしてマツダは「自動車メーカーの中でも、もっとも混乱を招く」ラインアップを持つに至ったわけですが、マツダ・オーストラリアのマーケティングディレクター、アラステア・ドーク氏は、ディーラーがそれぞれのモデルの違いを顧客に説明できると自信を見せています。

「もし顧客がまだ疑問を持っていたり混乱していても、ディーラーに足を運べば、実際に触れたり、匂いをかいだり、感じたりすることができるので、何かを持ち帰ることができると思います。我々は非常に多くの選択肢を提供していますから。」

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確かに自信に満ちた言い回しでもあり、しかしすべてが非常に似ているモデル間の「微妙な違い」を顧客に納得させるためには、ディーラーのセールスパーソンにかなりのスキルが求められることになるのかもしれません(上に示した3つのSUVはすべて異なるモデルである)。

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参照:CARSCOOPS

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