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マツダのデザイン本部長、執行役員がアイコニックSPにつき「実際に生産モデルとして展開する意図を持って設計されています」と語り、生産に移される可能性が高そうだ

マツダのデザイン本部長、執行役員がアイコニックSPにつき「実際に生産モデルとして展開する意図を持って設計されています」と語り、生産に移される可能性が高そうだ

Image:MAZDA

| マツダはSUVラインアップを充実させた段階に達しており、そろそろ「次の段階」に進むべきかもしれない |

そして次の段階とは、トヨタのように「スポーツカーを投入しブランドイメージを高める」ことにほかならない

さて、ほぼ1年前、マツダは日本にて開催されたジャパン・モビリティショーにてアイコニックSPを発表し、マツダファンのみならず多くの自動車ファンを驚かせていますが、今回そのアイコニックSPが「近いうちに量産に移される可能性」が報じられています。

このセクシーなロータリーエレクトリックスポーツクーペは、RX-7やRX-8のスピリチュアルな後継車となることを期待させるもので、今回マツダのデザイン本部長を務める中山雅氏が(アイコニックSPが)量産モデルとして登場する可能性があることをほのめかし、「このコンセプトカーは単なるショーカーではなく、実際に生産モデルとして展開する意図を持って設計されています」と語ったことが明らかに。

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マツダ・アイコニックSPは「実現性が高い」デザインやメカニズムを持っている

中山雅氏の発言は「マツダとしての公式ではない」ことに留意する必要があるものの、同氏は量産化に向けた明確な意図があることを示唆し、さらにはこのコンセプトがマツダブランドにとって重要な意味を持ち、革新的なパワートレインがブランドの未来に大きな影響を与える可能性があるとも言及しています。

アイコニックSPに搭載されるロータリーエンジンは”ほぼすべてのカーボンニュートラル燃料”で走行可能という革新的な特徴を持っていますが、マツダの研究開発戦略部門執行役員である佐賀尚人氏は「ロータリーエンジンは非常にコンパクトで強力な特長を持っており、さまざまな種類の燃料で動かせるため、将来のモビリティのための実現可能な解決策を提供できる可能性があります」とコメント。

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佐賀尚人氏はカーボンニュートラル燃料として使用される可能性のあるエネルギー源として、水素や二酸化炭素から作られる燃料や、植物から作られるバイオ燃料を挙げていますが、特に水素と二酸化炭素を使った合成燃料は、ポルシェやランボルギーニなどが積極的に開発を進めており、政府が設定する温室効果ガス削減目標に対する新しい解決策となる可能性を持つほか、この新しいアプローチにより、ロータリーエンジンの環境性能が大幅に向上し、最大90%のカーボン排出削減が可能となることについても触れています。

ただ、いかに「ロータリーエンジンを採用する」といえど、(アイコニックSPに積まれるかもしれない)新しいロータリーエンジンは、過去のRX-7やRX-8に搭載されていたものとは大きく異なっていて、というのも従来のロータリーエンジンは直接車輪を駆動していたものの、この新型エンジンは電動パワートレインのために発電するという「発電機」としての役割にとどまり、ロータリーエンジンが直接車輪を駆動することがないから。

しかしながらこの「ロータリーエンジンで発電した電力を用いてバッテリーに蓄電あるいはエレクトリックモーターを駆動する」というパッケージによって「EVの即応性、高出力、効率性に加え、ロータリーエンジンならではの軽量性、低重心、そして特有のサウンド」を楽しむことができるという利点が得られます。

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この新型「ロータリーEVシステム」は365馬力を発生し、その出力はリアホイールのみに送られることになりますが、この新しいパワートレインは、マツダの新設されたロータリー開発チーム(RE開発グループ)が手がけた初の成果物であり、カーボンニュートラル燃料を使用できるという点でも注目されていて、さらに「コンパクトで軽量」という性質上、アイコニックSPのシャーシ内に低く配置され、車両の重心を中央に保つことで優れた走行性能にも寄与することに。

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中山雅氏と佐賀尚人氏の(具体性を語る)話から、アイコニックSPが量産モデルに近づいていることが伺えますが、具体的な生産開始時期については明言されておらず、そのため、ロータリーエンジンファンにとっては「非常に魅力的な未来が待っていることは間違いない」ものの、いつそれが実現するかはまだ不透明というジレンマも。

しかし中山雅氏は「この車を見ていると、ボンネットの下にどんなエンジンが収められているのか、自然と想像できるはずです。それほどまでに、このコンセプトカーには深いこだわりが込められているのです」と語ることでアイコニックSPに対する強いコミットメントを表現しており、現在マツダ社内において「実現」に向けての強力な働きかけを行っている最中なのかもしれませんね。

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