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レクサスがニュルを走る”レクサスLC”のレーシングカーに新開発のV8ツインターボを搭載!「市販モデルへの投入が前提」

2019/12/18

| ついにトヨタも大排気量NAを捨ててツインターボエンジンへ |

トヨタのモータースポーツ活動を統括するGazoo racingが「ニュル24時間レース」の体勢を発表し、その中で「新型V8ツインターボエンジン」を搭載したレクサスLCを走らせると明言。
トヨタは2007年から(当時は社員有志で)ニュル24時間耐久レースに参戦しており、つまり来年で14シーズン目。
2020年はレクサスLCにとって3年目の挑戦となりますが、過去2年はトヨタいわく「ニュルブルクリンクの手厳しい洗礼を受け、完走はしたものの、それぞれ数時間をピットで過ごし、不具合を修復することを余儀なくされた」。

そのためトヨタは今回レクサスLCに対し、信頼性を高めるべく新型V8ツインターボエンジンはじめ、数々の新技術をレース用のレクサスLCに投入すると述べており、これらは将来的に自社のスポーツカーなど市販車に活かすことになる、とも。

なぜトヨタはニュルブルクリンク24時間耐久レースに参加するのか

なお、トヨタはニュルブルクリンクというサーキット、そしてニュルブルクリンク24時間レースに対して高い関心を持っていて、その根本にあるのは「レースという極限な環境でしかできないクルマづくりがあるから」。
ここには、クルマ自体がトライ&エラーによってより良くなってゆくものだという考え方が根底にあって、そこで得た技術を実装する場が「モータースポーツ」であるとトヨタは考えている、と言われます。

これは豊田喜一郎(トヨタ自動車創業者)の下記の言葉に代表されているようですね。

「これから乗用車製造を物にせねばならない日本の自動車製造事業にとって、耐久性や性能試験のため、オートレースにおいて、その自動車の性能のありったけを発揮してみて、その優劣を争うことに改良進歩が行なわれ、モーターファンの興味を沸かすのである。単なる興味本位のレースではなく、日本の自動車製造業の発達に、必要欠くべからずものである」

Gazoo racing
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そして現在の豊田章男社長はモータースポーツが「人を鍛え、クルマを鍛える」という信念を持っており、それを実践するのにもっとも適した場が「速さ」「耐久性」両方が求められるニュルブルクリンク24時間レースだとしています。
実際のところトヨタは「速さ」を持ちながらもル・マンやニュルブルクリンク24時間レースにて悔しい思いをしたことが一度のみならず存在し、「耐久性=信頼性」については非常に高いプライオリティを置いているものと思われます。

実際のところレースは「走りきってナンボ」でもあり、いかに瞬間的に速かったとしても、完走できなければ勝利を手中にすることはできず、ここがトヨタが成し遂げなければならないブレイクスルーだと言えそう(ル・マン24時間レースにおいては、すでにTS050ハイブリッドで成し遂げている)。

量産レーシングカーではなく市販車をベースにする理由とは

加えてトヨタは「勝利だけを求めるならば、量産レーシングカーで走ったほうがずっといい」とも主張しており、しかし量産レーシングカーではなく市販車ベースのレーシングカーで戦うのは「ベース車両の良い部分、改善しなければいけない部分を把握し、極限状態でも安心して走ることができるクルマにしていくなかで、いいクルマとはどのようなクルマであるのかを体得することが目的」だからとも述べています。

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これこそがトヨタの考える「もっといいクルマづくり」だということになりそうですが、今回、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦するレクサスLCに投入される新技術には期待したいところ。

現時点でそれら詳細については語られておらず、ただ「新開発V8ツインターボエンジン」「軽量高剛性ボデー構造、新開発空力アイテム、ドライバー支援アイテム」「軽量高剛性サスペンション、軽量化ホイール、高応答アブソーバー」「運動制御(車両安定制御システム、トラクション・コントロール、アンチロック・ブレーキシステム)」とだけアナウンスされています。

やはり期待がかかるのは新開発のV8ツインターボで、これは中国の税制を考えると「4リッター未満」の可能性が高く、しかし出力は現行の5リッターV8自然吸気以上になるのは間違いなさそう。
さらにレクサスは「日産GT-R」に対抗しうるスーパースポーツの発売を検討していると言われていて、「LC F」にてこの構想が実現するかもしれませんね。

VIA:Toyota

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