| それでも15年間放置されていたことを考慮するとかなり優れたコンディションを保っている |
願わくば現役当時の機能を取り戻してほしいものだ
さて、約15年間放置されていたトヨタ・スープラを救出しディティーリングを行うという動画が公開に。
このスープラが放置されていた理由は明らかにされていて、「オーナーに家族が増え、それ以降乗る機会がなくなったから」。
そして放置されている場所はオーナーの所有する敷地内だそうで、比較的放置の背景が明確なクルマということになりますね。
幸いにもそこまで程度は悪くない
このスープラのオーナーは2001年にこの車両を入手し、そこから10年ほど大切に乗っていたそうですが、以降は上述の理由にてこのクルマを自宅敷地内へと放置することに。
しかしながら見たところガラスやレンズに破損はなく、ボディやバンパーに破損も見られず、そして何より「レッド」という色褪せやすいカラーにもかかわらず色褪せが見られないのは幸いかもしれません(ただし一部でクリアコートの剥げが見られる)。
ただし地面に埋もれたタイヤなど、放置した年月を感じさせるところも見られます。
そして(今回のメンテナンスを担当する)WDディティーリングはこのスープラをトレーラーに積み込んで持ち帰り・・・。
まずは状況をチェック。
各部を点検する段階でアンダーカーバーを外すと大量の枯れ葉が出てきます。
ホイールを外すと(ナットはそこまでひどく固着していないようだ)・・・。
ブレーキローターとブレーキパッドは完全に固着しており、これをもとに戻すのはけっこう困難かもしれません。
ただし恐ろしいのは「ここから」である
しかしながら本当の「恐怖」が始まるのはここからで、内装にカビが生えていて臭いがキツいのはまだまだ序の口。
ロアのトランクスペースのマットを剥がすとなんとネズミの巣(2つもある)、そのほか内装のあちこちにはネズミの死骸、そしてフューエルフィラーキャップ付近にはなんと蟻の巣があって大量のアリが姿を表すことに。
おそらくディティーリング業者としてはこういった状況に慣れていると思われるものの、常に「次に何が起きるか」を予想しておかなくてはならず、メンタル的な強さも求められることになりそうですね。
エンジンルームは「見た目」かなり良い状態を保ってはいるようですが、ジャンプケーブルを使用したりと様々な手段を講じるも始動せず。
そして状況をチェックした後はディティーリングに入り、ホイールをきれいに(表裏とも)洗ったり・・・。
ボディをきれいに洗い・・・。
シートやカーペットも洗浄します。
ただ、長年の汚れが染み付いていて、汚損の一部はどうしても除去することができないようですね。
シートにはひび割れ、樹脂パーツには色褪せなどが見られるものの、屋外に15年も放置されていたことを考慮すると、驚くべき良好な状態を保っており、日本車の耐久性の高さには改めて驚かされます。
その後はボディ含む各部を磨き・・・。
いったんの完成。
ただし現時点ではクルマとして機能する状態ではなく、これからオーナーがこのスープラをどうするのかはわかりませんが、少なくとも自身の手によって放置状態から救出したということを鑑みるに、「再び裏庭に放置する」とは思えず、ここから過去の栄光を取り戻すための作業に入る可能性もありそうですね。
15年間放置したスープラを救出し内外装のディティーリングを行う動画はこちら
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参照:WD Detailing