MGにとって10年ぶりのオープン、そして世界で2例目のピュアEVオープンスポーツとなる「サイバースター」。そのインテリアがはじめて正式に公開

｜　そのインテリアはシボレー・コルベットにも似ているが、なんらかの技術的交流があった可能性も　｜

いずれにせよ、MGサイバースターは魅力あふれるエレクトリックスポーツであることに変わりはない

さて、MGは「自動車史上（テスラ・ロードスターに続いて）2例目となるピュアエレクトリックオープンスポーツ」、サイバースターの発売を控えていますが、今回はじめてそのインテリアの画像が公開されることに。※エクステリアは4月に公開されている

なお、この「サイバースター」はもともとゲームの中で使用される架空のクルマとしてデザインされたもので、しかしそのスタイルが評判を呼び、「市販して欲しい」との声が大きかったためにMGが動いたという「ありそうでなかった」例の一つです。

インテリアはやや「普通」に

市販バージョンのサイバースターにつき、そのエクステリアは（ゲーム作品中の）スタイルを色濃く反映しているものの、インテリアに関しては「やや」現実的になっていて、そこはちょっと残念な部分かもしれません。※下の画像はゲーム向けのサイバースター

ただし市販バージョンのサイバースターは、デジタルメータークラスターとインフォテインメント・タッチスクリーンとを融合させた曲面スクリーンを持つという目新しさも持っており、そこは新しい部分だといえそうです。

ドアは「バタフライ」形式を採用しており、これはかなりインパクトのある仕様だと言えそうです。

シートは肉厚でなかなかに座り心地が良さそう。

雰囲気的には「ライトウエイトスポーツ」というよりは「グランドツアラー」に近いかもしれませんね。

MGはこのサイバースターをグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに持ち込むことをアナウンスしており、現地でも一定の注目を集めることになるのだと思われます。

なお、現在MGからはサイバースターのスペックについてアナウンスはなく、しかし中国工業情報化部（MIIT）に登録された内容から、全長4,535mm、全幅1,913mm、全高1,329mm、ホイールベース2,690mmであること、バッテリーサイズについては64kWhと77kWh、最高速度は時速200kmに制限され、車体重量は1,985kgということが判明しており、エレクトリックモーターの出力は150kW（201PS）と250kW（335PS）のニ種類が用意されることもわかっています（のちに544PS（バージョンが追加されるというウワサもある）。

なお、MGとしては「10年ぶりのオープンカー」となり、現在のSUVやセダン中心のラインアップに華を添えることになるかと思いますが、その価格とともに正式スペックの発売に期待したいところですね（現在のMGは上海汽車のひとつのブランドで、現地では上海名爵を名乗っている）。

やっぱりちょっと何かに似ているような気がしないでもない

なお、このMGサイバースターのインテリアを見て「何かに似てるな」と思って真っ先に思いついたのがシボレー・コルベット（C8）。

グラブバー兼用となる助手席側ダッシュボードの処理が非常によく似ていて、位置こそ異なれど「ギアセレクター（MGサイバースターだと中央のディスプレイ横にある）」の形状はほぼ同一と言っていいレベルかもしれません。※その上の、ズラリと並んだスイッチ類も、やはり場所は違えどコルベットを連想させる

ただ、中国だと上海汽車とGM（ゼネラル・モータース）とは提携関係にあるので、両者の間でなんらかのやり取りがあった可能性もありそうです。

ちなみにシートのステッチングはレクサスLCにちょっと似ているかも（レクサスLCのダッシュボードもMGサイバースターのように、助手席側にグラブバーがある）。

ジャガーFタイプも同様のデザインを持っており、こうやって見ると意外や「助手席グラブバー」を持つスポーツカーは多いのかもしれませんね。

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