| MGはこれから「未来」へ向かう? |
さて、先日MGが発表を予告した「サイバースポーツコンセプト」。
今回は上海モーターショー(4月23日〜4月28日)での実車発表に先駆け、その画像をオンラインにて公開しています。
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英国の名門、しかし現在は中国資本のMGがピュアエレクトリックスポーツ「サイバースターコンセプト」発表!0−100km/h加速3秒以下、航続距離は800km
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そのインスピレーションは「MGB」
なお、MGによれば、このMGサイバースター・コンセプトのインスピレーション元はかの「MGBロードスター」。
ただし現代に蘇るからには「ピュアエレクトリック」へとそのパワートレインを入れ替えており、スペックとしては0−100km/h加速3秒以下、一回の充電あたり航続可能距離は約800kmと明かされているものの、出力やバッテリーサイズ、レイアウトについては謎のまま。
公開された画像を見ると、フロントには伝統的な「MG」エンブレムが配置され、しかしこれも現代風に「発光」する模様。
ただし英国において、ロールスロイスにオプション設定される「光るスピリット・オブ・エクスタシー」が光害認定され禁止となったことを鑑みるに、現在日産など数社が進める「光るエンブレム」も禁止される可能性がないとは言えません。
なお、ヘッドライトは「マジックアイ」と命名され、電源を入れるとカバーが開き、エアダクトとしても機能する、とのこと。
そしてこのヘッドライトはバンパー内部にも発光エレメントが装着され、これはサイドにまで繋がり、LEDストリップとしての機能・デザインを果たしています。
サイドから見ると極端に前後オーバーハングが短いことがわかりますね。
リアは「カムテール」と呼ばれるデザインを持ち、テールランプはユニオンジャック。
なお、こういった「テールランプに」デザインできるレイアウトを持つ国旗は非常に稀だと思われますが、もしこれが一般化すると、日本車に「丸いテールランプを採用した場合」、韓国や中国が「軍国主義的だ」として反発することになるのかもしれません。
MGサイバースターのインテリアはこうなっている
そしてこちらはMGサイバースターのインテリア。
当然ながら2シーターレイアウトを持ち、運転席と助手席はダッシュボードによって隔てられることに。
メーターはフルデジタル、大型センタースクリーンも装備されています。
ステアリングホイールは「ヨーク」に近い形状ですね。
なお、ヘッドレストにはサイバー的デザインの「MG」エンブレム。
ヘッドレストはフローティング構造を持ち、シートそのものは「ゼログラビティ」シートだと命名されています。
シート後方には2つのコブを持つ「スピードスターカバー」。
全体的に独特なデザインを持っていて、実際に発売されればけっこうな話題を呼ぶのかもしれません(現時点では、レースゲームのために考案されたコンセプトカーであり、市販の予定はないという)。
デザインは中国の親会社の意向を反映
MGは現在上海汽車(SAIC)傘下にあり、よってこのMGサイバースターのデザインもSAIC(SAIC Design Advanced London)によるもの。
今回、サイバースターの発表に際してSAICデザイン・アドバンスド・ロンドンのディレクター、カール・ゴッサム氏は「サイバースターはMGの将来を明確に示す存在であり、MGの伝統を踏まえ最先端のテクノロジーとデザインを持っている。そしてスポーツカーはMGのDNAの根幹を成している」と述べています。
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