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そのデザインはもはや無視できないレベルにまで来た!ヒュンダイが「世界中(日本以外)で売れまくっている」サンタフェの新型を発表

| デザインだけなら日本車を超えているかもしれない |

さて、ヒュンダイがフェイスリフト(マイナーチェンジ)版となる、新型サンタフェを公開。※パっと見はスウエーデンやフランスのクルマに見える

現行サンタフェの登場は2018年なので、今回のフェイスリフトはかなりタイミングで行ってきたということになりますが、それだけ「デザインを最新世代に移行させたかった」ということなのかもしれませんね。

ヒュンダイ「サンタフェ」初代モデルは2000年に発売が開始されており、当時は日本への輸入開始第一号として発売されています。

その後2005年に2代目、2012年に3代目となり、現行の4代目は2018年に登場。

2018年登場時のスタイリングは下の画像のとおりですが、今回のフェイスリフトでは「まったくの別人」レベルにデザインが変更されているということがわかりますね。

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フェイスリフトというには変更範囲があまりに大きい

ヒュンダイがここまで急いでフェイスリフトを行ったことを見ると「売れてないんじゃないの?」と思ってしまうものの、発売年の2018年には韓国でもっとも売れたクルマとなっており、となると「販売テコ入れ」というよりは、フォロワーに対してさらなるリードを拡げ、絶対的地位を築くための改良なのかも。

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そして今回の改良の内容としては外観だけではなく、運動性能、安全性能、環境性能など全域に渡ってほどこされており、しかし最大の目玉は「ハイブリッド」パワートレーンの追加となっています。

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その新型サンタフェの外観ですが、これはBMWもびっくりな巨大フロントグリルが目を引くところ。

巨大グリルというとBMWやメルセデス・ベンツ、アウディの十八番という印象で、しかしヒュンダイにおいては、最近フルモデルチェンジを受けた「ジェネシスG80」など非常に大きなフロントグリルを持つクルマが増えており、これもまた(ジャーマンスリー同様に)中国対策なのかもしれません。

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そしてちょっとおもしろいのはデイタイムランニングランプ。

これはボルボの「トールハンマー」を縦にしたような発光グラフィックを持ち、しかもバンパーの塗装部分を貫通して光らせるという珍しい手法を採用していて、これにより斬新なイメージを与えることに。

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ホイールは新デザインの20インチへと変更され、樹脂製のクラディングはボディカラー同色仕様となり、これまでオフロード風だったイメージは一気に「シティ派」へ(たった2年で、ここまで大きく方向性をシフトさせてきたクルマも珍しい)。

モール類も上品な(おそらくマット仕上げの)シルバーへと変更されて洗練された雰囲気を出しているようです。

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もちろんテールランプも大きく変更され、デイタイムランニングランプを「横」にアレンジした風の発光グラフィック、そしてテールランプ間を結ぶ「ライトバー」が追加。

さらにはリフレクターも「横一文字」となり、ワイド感を演出するデザインが与えられているようですね。

新型ヒュンダイ・サンタフェのインテリアはこうなっている

なお、エクステリア同様にインテリアもフェイスリフトの常識を超えた変更がなされており、センターコンソールはその形状を変更してまで収納スペースを増加。

ドライブモードについてもこれまでの「コンフォート」「エコ」「スマート」「スポーツ」に加え、「スノー」「マッド」が新しく設定されています。

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さらにシフトレバーは「スイッチ」に変更(シフトバイワイヤー)されることでセンターコンソールのスペースを広く取ることができ、10.25インチのタッチ式インフォテイメントシステム、12.3インチサイズのフル液晶ディスプレイが標準装備。

そのほか、内装のあちこちに「ソフトタッチ」素材が採用され、これによって(外装同様)高級感が大きく増しているようですね。

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現時点では新型サンタフェのスペックや価格は公表されておらず、しかし従来型だとエンジンは2リッター、2.2リッター、2.2リッターディーゼルが用意され、トランスミッションは8速AT、駆動方式はFFもしくは4WDという選択肢。

(従来型サンタフェの)ボディサイズは全長4,770ミリ、全幅1,890ミリ、全高1,680ミリ、そして価格はイギリスだと39,420ポンド(約540万円)に設定されています。

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なお、ヒュンダイ及びジェネシスはここ最近急激にデザイン性と品質を向上させていて、そのレベルはちょっと危機感を覚えるほど。

これは世界中の著名メーカーからトップクラスのデザイナーやエンジニアを引き抜いてきた成果だと考えられますが、このままゆくと世界中において日本車がヒュンダイに遅れをとる日が来るのかもしれません。

ぼくの中でのヒュンダイ車の位置づけとしては「この不確実な世の中において、絶対ということはありえないが、唯一”絶対”があるとすれば、それは自分がヒュンダイ車を買わないということである」。

つまり「絶対に買いたくない」のがヒュンダイだと考えているということになるものの、そんなぼくですら「なかなかいいクルマを出してきやがったな・・・」と思うのが最近のヒュンダイそしてジェネシスであり、機会があれば実際に見て運転したいものだ、とも考えています。

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参照:Hyundai

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