>韓国の自動車メーカー

これはちょっと日本車では太刀打ちできないな・・・。韓国キアがデザインオリエンテッドなエレクトリックSUV、EV9を発表。コンセプトカーそのままのルックスで登場する

2023/03/17

これはちょっと日本車では太刀打ちできないな・・・。韓国キアがデザインオリエンテッドなエレクトリックSUV、EV9を発表。コンセプトカーそのままのルックスで登場する

| もしかするとコンセプトカーよりもイケてるかもしれない |

一部の「コンセプトカー詐欺」な自動車メーカーはこれを見習う必要がありそうだ

さて、韓国キアが新型エレクトリックSUV「EV9」を発表。

これは2021年に「EV9コンセプト」として発表されたクルマの市販バージョンとなりますが、驚くほどコンセプトモデルに近いルックスにて登場しており、あらためてキアのデザインに対するプライオリティの高さを実感させられます。

社長はアウディTTのデザイナー!韓国キアがイケてるEV、「EV9コンセプト」を発表。キアは性能ではなくデザインを武器にする珍しい自動車メーカーだ
社長はアウディTTのデザイナー!韓国キアがイケてるEV、「EV9コンセプト」を発表。キアは性能ではなくデザインを武器にする珍しい自動車メーカーだ

| これほどデザインに対するプライオリティの高い自動車メーカーも珍しい | そしてこれほどデザイナーの地位が高い自動車メーカーも珍しい さて、ヒュンダイ(ヒョンデ)グループのキア(KIA)がロサンゼル ...

続きを見る

キア最大の「ウリ」はそのデザインである

ちなみにこちらは(2021年に発表された)「EV9コンセプト」。

Kia-EV9-Concept-EV2

こちらが市販モデルのEV9。

基本的なディメンションやプロポーションが(市販化に際して)ほぼ変わっていないということがわかりますが、多くの自動車メーカーの場合、コンセプトモデルでは格好良く見せるためにグリーンハウスを小さく、そしてフロントウインドウを傾斜させ、ホイールアーチやタイヤを大きく、そして力強さを示すためにフェンダーを盛り上げたり前後オーバーハングを短くするものの、いざ市販されると「え・・・?」ということがほとんどです(とくにホンダとスバル)。

KIA-EV9 (4)

ただしヒョンデ、そして同じグループにあるキアは非常にデザインに対するプライオリティが高く、それはランボルギーニやベントレー、イタルデザイン、BMWで活躍したトップレベルのデザイナーを引き抜いていることでもわかるかと思います。

KIA-EV9 (5)

ヒョンデが45年前のコンセプトカーを現代風に解釈した「N Vision 74」を発表!ヒョンデの運命を決定づけ、躍進のきっかけを作った「ポニークーペ」とは
45年前から来た「ヒョンデの救世主」、ポニークーペを現代風に解釈した「N Vision 74」発表!やっぱり優れたデザインは会社の未来をつくるようだ

| まさかたった一台のコンセプトカー「45EVコンセプト」がヒョンデの運命を変えてしまうとは | ボクはこの一連の出来事をけして忘れないだろう さて、元ランボルギーニやベントレーなど欧州プレミアムブラ ...

続きを見る

キアEV9のフロントエンドは、縦長のヘッドライトと流れるようなデイタイムランニングライトを備えた「デジタルタイガーフェイス」を採用していますが、EVなのでグリルはほぼ全閉、そしてフロントバンパー下部にはスキッドプレートを装着してアクティブな印象も。

KIA-EV9 (6)

全体的にはシャープさと柔らかさが混在しており、ボンネット上にはシャープなプレスライン、しかしフロントグリルはなめらかな曲線にて形成され、前後フェンダーには明確なプレスラインが設けられるものの、ドアはやはり曲面にて構成されており、なかなかに面白いデザインを持つこともわかります。

なお、ドアハンドルはフラッシュマウント、そしてルーフはフローティングデザインを持ち、リアクォーターウインドウはキアが好んで用いる「Jカーブ」。※キアはCピラーとルーフとの関係性に強いこだわりを持っている

KIA-EV9 (3)

テールランプはヘッドライトと連動する「縦長」、そしてホイールは4本スポークという特殊性を持ち、ほかのEVとは一線を画すデザインを持っているように見えますね(現在の主流は横方向に長いLEDライトバーである)。

KIA-EV9 (2)

参考までにですが、海外に行くと稀にキアEV6を見かけることがあって、そしてキアのデザインは他のクルマの中に交じるとかなり際立って見え、テールランプの発光グラフィックはとくに排他性があり、EV6の存在感を強めているようにも感じます。

韓国キアがデザイン特化型電気自動車「EV6」発表
韓国キアがデザイン特化型電気自動車「EV6」発表!デザインにこだわるのはいいが、仕上げの品質が甘いと逆に低級さを露呈させてしまうことになりそうだ

| キアはもともとデザインに対して強いこだわりを持つ自動車メーカーもである | さて、ヒュンダイグループ傘下にあり、そしてアップルカーの製造を担当するとも報じられたキアが新型EVを発表。その名をEV6 ...

続きを見る

キア EV9のインテリアはこうなっている

そしてこちらはキアEV9のインテリア。

KIA-EV9 (12)

インテリアにおける重要なポイントは「3列シート」を持つということで、というのも現在購入できるエレクトリックSUVの多くが2列シートしか持たず、3列シートを持つリビアンR1Sやテスラ・モデルXは比較的高価だから。※キアEV9には6シーターと7シーター仕様を選択できる

KIA-EV9 (9)

なお、2列目シートはこんな感じで回転して乗降を助けるほか・・・。

KIA-EV9 (8)

3列目シートと向かい合わせにすることも可能(ドライバーが完全に輪に入れなくなってしまうが)。

KIA-EV9 (7)

そしてEV9は「フローティング・パノラミック・ダッシュボード」を持っており、ワイドスクリーンディスプレイ(12.3インチのデジタルメーター、12.3インチのインフォテインメントシステム、さらに5インチディスプレイ)を備えます。

KIA-EV9 (11)

そのほかアンビエント照明、ワイドで収納たっぷりなセンターコンソール、オシャレなツートーンシートのほか、コラムマウントシフター、メタリックアクセント等を持っており、内外装通じて高いデザイン性を持つことがわかりますね。

KIA-EV9 (10)

現在のところ価格や仕様について公開されていませんが、航続可能距離は500kmくらい、価格については56,000ドルくらいという情報もあり、かなり競争力があることは間違いなさそう。

現時点では韓国のほかアメリカ、欧州にて発売が計画されており、日本でも(せっかくヒョンデを導入したので)販売すれば意外と売れるんじゃないかと思ったりします(日本にはあまりデザイン性が高いクルマが入っておらず、しかしこういったクルマが増えると、日本の消費者や自動車メーカーがもっとデザインに重きを置くようになるかもしれない)。

合わせて読みたい、キア/ヒョンデ関連投稿

ヒョンデの営業利益が前年比150%以上となり通年では初の1兆円超えとなるもよう。なおジェネシスはファッション誌「ヴォーグ」とのコラボを発表し快進撃が続きそう
ヒョンデの営業利益が前年比150%以上となり通年では初の1兆円超えとなるもよう。なおジェネシスはファッション誌「ヴォーグ」とのコラボを発表し快進撃が続きそう

| 韓国勢はアイドル然りK-POP然り工業製品然り、宣伝広告費が桁違い | もはや自動車は性能や品質だけで選ばれるものではなくイメージも重要に。どうする日本の自動車メーカー さて、韓国ヒョンデの営業利 ...

続きを見る

欧州スペックの新型キア・スポルテッジ発表!一風変わったルックスに充実の装備を誇り、もしかしたら大ヒット作となりそうだ
欧州スペックの新型キア・スポルテッジ発表!一風変わったルックスに充実の装備を誇り、もしかしたら大ヒット作となりそうだ

| 最近のヒュンダイ/キアのデザイン、そして装備の躍進っぷりには驚かされる | 価格次第では新型スポルテッジが台風の目になる可能性も さて、韓国KIA(キア)が5代目となる新型スポルテッジの欧州スペッ ...

続きを見る

時代は変わったな・・・。キアのファミリーEVがドラッグレースにてランボルギーニ・アヴェンタドールSVJに匹敵。つい数年前までは誰も想像できなかっただろう【動画】
時代は変わったな・・・。キアのファミリーEVがドラッグレースにてランボルギーニ・アヴェンタドールSVJに匹敵。つい数年前までは誰も想像できなかっただろう【動画】

| 実際の数値を見ても、なんとキアEV6 GTのほうがアヴェンタドールSVJよりも優れるトルクを持っていた | 今後はアヴェンタドールよりも速いエレクトリックセダンやミニバンが出てくるかもしれない さ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->韓国の自動車メーカー
-, , , , ,