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ボルボEX30は年内納車が可能、そして補助金を考慮すれば400万円台で購入できる。そのクリーンなデザインは魅力的、ここで購入を考えてみた

ボルボEX30は年内納車が可能、そして補助金を考慮すれば400万円台で購入できる。そのクリーンなデザインは魅力的、ここで購入を考えてみた

| ボクはこれまでボルボに乗ったことはなく、しかし一種の憧れを抱いている |

加えて、ボクは現在のボルボの内外装が大好きである

さて、クラウンスポーツの購入を相変わらず考えている状態ですが、「同じくらいのお金でどんなクルマを買えるのか」と考えた時、結構有力な代替案となるのがボルボEX30。

このボルボEX30は「ピュアエレクトリックのみ、ボルボ最小」ということがウリのクルマであり、本国でもつい先ごろ(6月8日)に発表されたばかり。

ぼくとしては、今までの例からして「まだまだ日本での発売は先になるであろう」と考えていたものの、8月24日には日本でも発表され、なんと納車は2023年内に始まるのだそう。

こういった対応はこれまでのボルボの例から見てかなり珍しいと考えていますが、ボルボとしては「ボディサイズが日本向き」「日本の立体駐車場に収めることができる」ということから”異例の日本への早期導入”となったのかもしれませんね。

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ボクはボルボEV30をこう評価している

そしてぼくがボルボEX30に惹かれる理由は大きく分けて2つ。

ひとつは「電気自動車である」ということですが、これは維持費が安いうえ、(過去にBMW i3に乗っていたことでもわかるとおり)基本的に電気自動車が好きなんだと思います(ぼくはEVに対してネガティブなイメージを持っていない)。

そしてもう一つはその「デザイン」で、こういった未来的なルックスを持つクルマをぼくは”非常に”好むわけですね。

特徴的なフロントのLEDデイライトランニングランプ”トールハンマー”、そして19インチタイヤ(オプションで20インチも選べる)など、見栄えのするディティールも盛り込まれており、これらもぼくにとっては「高得点」。

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そこでこのボルボEX30について詳しく見てみると、まずその価格は559万円(そうとうに頑張った値付けだと思う)に設定されていますが、CEV補助金が60万円だとすると、なんと499万円で購入できるということになり、これはある意味でバーゲンプライスかもしれません。※欧州では約570万円からの価格設定である

ボディサイズは全幅1,835ミリ、全長4,235ミリ、全高1,550ミリという「使いやすい」サイズを持っており、バッテリーサイズは69kWh、WLTPモードでの満充電あたり航続可能距離は最大で480kmだと発表されています(日本仕様車の航続距離はまだ発表されていない)。

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そのほか評価している点は「サステイナブル」ということで、車体サイズが最小ならばカーボンフットプリントも最小であり、リサイクル素材の活用(アルミ製パーツだと25%、スチールと樹脂では17%がリサイクル素材)が進められ、さらにはインテリアパネル(パーティクル・パネル)の30%に再生プラスチックが採用されていること、そしてシート素材にはレザーではなく3Dニット素材が使用されていることなど(シート表皮にはウールがブレンドされており、ぼくはかねてよりウール素材のシートに興味を持っている。おそらくEX30のインテリアはレザーフリー)。

なお、ボルボEX30では製造や輸送といった観点からもC2削減に取り組んでおり、XC40に比較しても約25%ほど温室効果ガスを削減したと発表されています。

ちなみにですが、ぼくは意外と環境のことを気にしていて、できる範囲では環境保全に取り組みたいと考えています(趣味のクルマにて大量にCO2を排出するので、その罪滅ぼしという側面がある。根っからの環境活動家ではない)。

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これらに加えて、ぼくの大好きなアンビエントライトが内蔵されていること(クラウンスポーツは夜間におけるインテリア照明が美しくない)、1,040ワットにも達するハーマン/カードン製オーディオシステムの標準装備、パノラマ・ガラス・ルーフ、スマートフォンをキー代わりにできるデジタルキー、360度ビューカメラ、そのほか豊富な運転支援装備なども高評価です。

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なお、ぼくは「一度もボルボに乗ったことがない」ため、ここでボルボに乗ってみたいという興味もあり(かねてよりボルボには興味を抱いている)、これまで親しんだブランド以外のクルマにも乗ってみて見識を広めねばなるまいとも考えており、そこで様々な先進装備を持つボルボEX30は「現時点で非常にいい」選択だとも考えています。

ボルボEX30は中国製?

なお、ボルボというと「スウェーデン製」がひとつの特徴ではあったものの、現在のボルボは吉利汽車(Geely)傘下にあり、そして吉利汽車はリソースを集約させる意味も兼ね、デザインや開発、生産を中国へと集中させています。

よって、ボルボも随時ニューモデルから中国製へと切り替わっており、EX30も中国にて生産されているわけですが、ぼくは中国製ということについてはネガティブなイメージを持っておらず、というのもすでに生産や輸出においても中国は世界ナンバーワンの座を固めようとしており、EVに至っては世界中の「5台に1台が中国製」にまで成長しているから。

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加えて、吉利汽車傘下のブランドについても高いデザインと品質を持っていると認識していて(ロータス、Zeekr、Lynk&Coなど)、とくに海外販売を視野に入れたブランドは非常に高いデザインと品質を誇ります。

加えて、中国には「(世界中の自動車メーカーが中国に向上を建設し生産しているため)自動車の生産に慣れた」ワーカーも非常に多く、比較的安定した品質にて自動車を組み立てることが可能だとも考えているわけですね。※さすがにボルボが中国で生産を開始した2018年には様々な問題があったようだが、現在はその多くを解決していると聞いている

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ちなみにですが、このボルボEX30はZeekr Xと車体を共有しており(バッテリーサイズ、エレクトリックモーターの出力、加速性能などはわずかに異なる)、ボルボEX30をこの値段で発売できたのも、吉利汽車のほかブランドにて同じプラットフォームやコンポーネントを積んだクルマが「大量に販売され」、それによってコストが下がっているからだと考えてよく、もしボルボが独立を貫いていたならば、EX30をこの価格で発売することはもちろん、開発することすらままならなかったかもしれません。

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現在ボルボEX30に用意されるグレードは「ウルトラ」のみで、これは272馬力を発生するシングルモーターを内蔵した後輪駆動モデル。

ボディカラーは5色用意されており、イメージカラーのクラウドブルーのほか、モスイエロー、オニキスブラック、ヴェイパーグレーにクリスタルホワイトといったラインアップですが、購入するのであれば、もっともEX30のデザインが引き立つであろうクリスタルホワイト一択です。

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そしてぼくがボルボEX30についてわずかでも懸念を抱いているとすれば、それはまず「後輪駆動」ということ。

ぼくの住む地域は冬期に降雪があり、しかも坂道が多く、よって多数のクルマがスタックしていたりすることも。

自分のクルマだけ運転することを考慮すると「ゆっくり走れば」後輪駆動でも前輪駆動でも問題はないのですが、先行するクルマが急に滑ったり、坂道の先でクルマが止まっていて引き返さねばならないようなこともあり、そういった予期せぬ動きが求められる際にはやはり4WDが望ましいと考えているわけですね(保険のようなものではもある)。

Volvo-EX30 (3)

そしてもうひとつの懸念は「EVは売るときに二束三文になる」ということで、これはEVそのものが発展途上にあり、そして新型EVが出るたびに相対的な性能が劣化してゆくために避けられない事態なのかもしれません。

よっていまはトヨタ・クラウンスポーツを購入し、1年くらい乗った後に(その頃だと価格がまだ下がっていないと考えるので)クラウンスポーツを売却し、そこで中古の(値が下がった)EX30を購入するというのが論理的な選択肢ではないかとも考えています。

トヨタ・クラウン
相変わらずクラウンスポーツの購入を検討中。ボクは基本的に「これは400万円の車両にありったけのオプションを突っ込んで高くなったクルマ」だと認識している

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