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ケーニグセグが「ジェスコ・アブソルートの一号車を納車した」と発表。オプションのフルカーボンボディは6540万円、これを採用したケーニグセグはわずか4台のみ

ケーニグセグが「ジェスコ・アブソルートの一号車を納車した」と発表。オプションのフルカーボンボディは6540万円、内外装にこだわりぬいた仕様が再現
Koenigsegg

| ケーニグセグ・ジェスコ”アブソルート”は最高速仕様、今後のチャレンジに期待がかかる |

「ケーニグセグ ネイキッド カーボン(KNC)」は通常のカーボンファイバーよりも20kg軽量

さて、ケーニグセグが「ジェスコ・アブソルート(アブソリュート)を顧客へとはじめて納車した」と公式インスタグラムにて報告。

このジェスコ・アブソルートは(サーキット走行主眼のジェスコ・アタックに比較して)ダウンフォースを低めに設定した最高速挑戦仕様であり、”理論上”531km/hを達成できるとされるハイパーカー(ケーニグセグはメガカーと呼んでいる)です。

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ボディパネルは「4台しか存在しない」フルカーボンボディ

そしてこのジェスコ・アブソルートの一つの特徴は「フルカーボンボディを持つ」ということ。

このフルカーボンボディは KNC (=ケーニグセグ ネイキッド カーボン)と命名され、通常のカーボンボディよりも(塗料をしないぶん20kgほど)軽量だとされ、おそらくはドライカーボンのような素材なのかもしれません。

さらにはボディの随所に「スピリット オブ パフォーマンス」ゴーストがタトゥーのように散りばめられており、微妙なトーンの違いによってケーニグセグのトレードマークであるゴーストが再現されています。

そしてこのカーボンボディはこのジェスコ・アブソルートのほか、別のジェスコ・アタック、レゲーラ、One:1の3台にしか使用されていない、とのこと。

参考までに、ジェスコ用の(通常の)カーボン製ボディは292,000ドル(現在の為替レートにて4340万円)、ただしこのケーニグセグ ネイキッド カーボンは440,000ドル(6540万円)だと言われるので、とんでもない価格(ただしジェスコの価格である3,419,000ドル=5億800万円に比較するとそんなに高くない)ということになりますね。

その他にも様々な「特別仕様」が追加されており、モデルネームやバッジ、ホイールディスクにはオレンジのアクセント、インテリアにもオレンジのアクセントが使用され、ヘッドレストには「ル・マン(Le Mans)」の文字とサルト・サーキットのシルエットが刺繍されています。

ケーニグセグは「最高速」に挑戦?

なお、ケーニグセグは過去にアゲーラRSで447.2km/hを記録して世界最速の座を獲得しており、ブガッティ、ヘネシー、シェルビー・スーパー・カーズらと並んで世界最高速メンバーの「常連」。

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ただし現在は(理論値ではなく実際に走行したクルマの中だと)ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+の489km/hに水を開けられている形となっていて、ケーニグセグCEO、クリスチャン・フォン・ケーニグセグはかねてより「世界最速の座をかけてのチャレンジを行う」とコメントしている状態です。

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なお、クリスチャン・フォン・ケーニグセグCEOはこの記録達成について「場所、ドライバーの意欲、クルマの能力」の3つに大きく左右されると語っており、現在は「最高速チャレンジを行うことができる場所を探している状況である」とも。

これまでの経緯からすると、条件さえ揃えば最高速にアタックするのは間違いないものと思われ、市販車初の「時速500キロオーバー」に期待したいところですね。

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参照:CARBUZZ, koenigsegg(Instagram)

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