ケーニグセグがついに最高速記録に挑戦？3−4年前には時速300マイル（482km）突破を標榜したクルマが多数出現するも、ギネス上は未だに「達成ゼロ」の謎

｜　時速300マイルを最初に突破するのはケーニグセグをおいて他にはないだろう　｜

ケーニグセグはいつも記録に対しては公正かつ公平に対応してきた

さて、2019年には「時速300マイル（482.8km）を突破する」と宣言したハイパーカーメーカーがいくつか登場し、ケーニグセグ、SSC、ヘネシー、ブガッティあたりはその代表格です。

ただし2023年7月現在、いまだギネス記録では300マイルの壁は破られておらず（ギネスでなければSSC、ブガッティは330マイルを超えた速度で走行したことが認証されている）、しかしケーニグセグがその第一号となるかもしれません。

ケーニグセグはインスタグラムにて記録挑戦を示唆

ケーニグセグはつい最近、自身の公式インスタグラムへとアゲーラRSTの3枚の画像を投稿しており、キャプションではこれまでに達成した最高速度記録、つい最近更新したばかりの「0-249-0 mph」記録について触れており、そして最後には「ケーニグセグ・ジェスコ・アブソルートが "いずれこれらの記録に挑戦する "」という一文も。

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ある意味ではケーニグセグが今でも「市販車最速」だとも考えられる

なお、ケーニグセグは2017年にアゲーラRSにて世界最高速への挑戦を行い、この際に447.2km/hを記録して見事ギネス認定のもと「世界最速」の座を手に入れています。

ただしその後にはSSCトゥアタラが474.8km/hを記録してケーニグセグ・アゲーラRSの記録を破り・・・

ブガッティはシロン・スーパースポーツ300+にて490.484km/hを達成してやはりケーニグセグ・アゲーラRSの記録を大きく上回っています。

ただしここで注意を要するのは、記録を実際に達成したSSCトゥアタラ、ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+ともに「市販モデル」ではなく、かつ「ギネス認定」でもないということ。

両者とも市販前のプリプロダクションモデルであり、つまりは「最高速アタック用」とも言える仕様を持つクルマであって、とくにシロン・スーパースポーツ300+はその時点で市販が決定しておらず、そしてその後デリバリーされた市販モデルには「（300マイルを超えないよう）リミッター」が装着されており、これが原因でシロン・スーパースポーツ300+の記録が一時的に「抹消」されたのも記憶に新しいところ（この後、ブガッティはもう記録に挑戦しないという公式コメントを出している）。

そしてギネス記録として最高速の認定を受けるには、「風や勾配による影響を考慮し」同じ道を往復して平均値を取るのですが、SSCトゥアタラ、シロン・スーパースポーツ300+ともに走ったのは「一方向だけ」。

よって、「本当の市販モデルで走り、ギネスの指定する条件で」公正な記録を出したのはケーニグセグ・アゲーラRSのみであり、こういった事情を鑑みるに、今でも「ケーニグセグ・アゲーラRSが世界最速のクルマである」と言えるかもしれません。

なお、ケーニグセグはここ最近、何度か記録達成について触れており、そして今回の投稿がなされたということは、ある程度その準備が整いつつあるのだとも考えられ、「真の300マイルカーになった」というニュースを心待ちにしたいと思います。

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参照：Koenigsegg(Instagram）