| ジェスコは見れば見るほど独特の装備を持っている |
ケーニグセグはアゲーラの後継モデルとしてジェスコを発表したところですが、すでに125台の注文が集まったと報じられています(今はもっと増えているかも)。
そんなジェスコですが、通常のジェスコよりもさらに特別な仕様を持つ「チェリーレッドエディション」が発表に。
これはカーポータル「ラグジュアリー・アンド・エクスペンシブ(名前からしてスゴそうだ)」が発表したもので、おそらくは販売用として仕込んだ車両のようですね。
チェリーレッド・エディションはどこが特別なのか?
なお、このジェスコ・チェリー・レッド・エディションは、見ての通り深い輝きを持つレッドのボディカラーが最大の特徴。
そこへエクスポーズド・カーボンを使用したフロントスポイラー、エアベント、サイドステップ、リアウイング、リアディフューザー等が装着され、ホイールもカーボン製に。
このカーボン製ホイールの重量はフロントで6.7キロ、リアで8.4キロだとアナウンスされており、一般的な鍛造ホイールに比較して半分程度の重量だということになりそうです。
エンジンは標準モデルのジェスコと同じで、つまり5リッターV8となり、標準ガソリンだと出力は1280馬力、E85ガソリンを使用すれば1600馬力へ。
ピークトルクは1500Nmで、ブガッティ・シロンの1600Nmには勝てないものの、2,700回転~6,170回転という幅広い回転域で1000Nmを超えるトルクを発生するといい、レブリミットは8,500回転(排気量を考えるとけっこう高回転)。
なお、ジェスコに採用されるのは、ケーニグセグ得意のダイレクトドライブではなく「9段ギアボックス」。
これもやはりケーニグセグの開発によるもので「ライトスピード(光速)トランスミッション」と命名され、デュアルクラッチに似た「マルチクラッチ」を持つとのこと。
この構造はさておいて、大きな特徴は「段飛びシフト」ができることで、これはたとえば4速→7速、その逆も可能だとされ、この「段飛びシフト」は現在のデュアルクラッチにはできない芸当(トルコン式ATだと可能)。
さらにジェスコには「トリプレックス(Triplex)」ダンパーシステムも与えられ、これはエアロパーツの負荷に応じて車高を変化させることができるようですね(高速走行時にエアロパーツへの負荷がかかれば車高ダウン)。※レゲーラにはリアのみ採用、しかしジェスコは前後にこれを持つ
なおダウンフォースは最大「1000キロ」で、これはメルセデスAMG ONEの700キロ、マクラーレン・セナの800キロを超え、ブラバムBT62の1200キロ、アストンマーティン・ヴァルキリーの1400キロに迫る勢い。
なお、リアディフューザーは「比較的普通」の形を持ち、つまり「レゲーラ」で採用されたフィッシュテール状の「ディフューザーにインテグレートされたマフラーエンド」を採用していない、ということですね。
そして画像を見るに、前後のブレーキキャリパー、ローターは同サイズかも。
通常のクルマはフロントブレーキに「より大きな」キャリパーそしてローターを採用するものの、ジェスコでは「前後同一」のようですね。※リアにはパーキングブレーキ用の小さなキャリパーが装着されている