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BMW i3のインプレッション(足回り/サスペンションについて)

2015/04/13

BMW i3のインプレッション、足回り編。
日本仕様のBMW i3は、立体駐車場に対応させるためにMスポーツの車高調整式サスペンションを組み込み、車高を数センチ下げています(ほかにもルーフアンテナを日本仕様にして、さらに数センチ下げている。このあたりBMWの日本市場に対する意気込みが感じられる)。

そのために本国仕様のi3に比べて車高が低く、見た目が良くなっていますね。
ノーマルの足回りとの比較はできませんが、このMスポーツのサスペンションキットは良く出来ていて、比較的粘る割に細かい衝撃をよく吸収する、という性質を持っています。

なお、サスペンションの構造はフロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチリンク。
車体の構造としてはフロアに電池を敷き詰めて重心を低くしていますが、その上にキャビンが乗っていることもあり、最低地上高の数値ほど重心が低い、というわけではありません。

そのために若干の横揺れが発生しますが、揺り戻しなど不快な動きは「ほとんど」無し(皆無ではない)。
これはタイヤの細さもあってどうしようもない問題だと思いますが、他ドイツ車のコンパクトカー(たとえばVWポロ)よりはずっと優秀なように思えます。

要は「見た目の腰高感やタイヤの頼りなさから想像するにはずっと良い足回りを持っている」ということですね。

DSC03410

乗り心地についてはとくにソフトとは思いませんが、ハードという印象も持っていません。
ただ、初期の当たりはやや硬いように思われ、その後のダンピングが柔らかい印象。
VWアウディでは逆に、初期の当たりを柔らかく、ダンピングレートを上げることで車体を(サスペンションのストロークで)揺すられないようにしていますが、BMWではアプローチがまったく異なるのは面白いところ。

この「初期の当たり」ですが、段差越えの際にショックとなって伝わってきます。
おそらくはキャンバー角があまり付いていない(構造について公式に公開されている画像を見てもそう見える)ことに起因すると考えていますが、キャンバー角を付けると今度は(ただでさえ細い)フロントタイヤの接地面積を確保できないのかもしれません。

色々と他の車とは異なるところが多い車ですが、その設計の意図や構造など理解してやる必要がありそうですね。

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