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日本を股にかける自動車窃盗団が摘発!ランクルやレクサスLXを中心に「これまでにない手口」で輸出を行う

2018/12/03

| やはりレクサス/トヨタの人気は世界的に高い |

産経デジタルによると、高級車窃盗団の「輸出」手口が年々巧妙化している、とのこと。
今回大阪府警が摘発したのはパキスタン人と日本人との「混成」窃盗団で、国内でレクサスLXやランドクルーザーを盗み、それを海外に輸出することで利益をあげていた、と報じられています。

そしてそれら盗難車は「正規の輸入車」として輸出先で販売されていたようですね(つまり輸出先の人びとも盗難車と知らずに購入している)。

レクサス、ランドクルーザーは「よく売れる」

この窃盗団が盗んだ後に輸出したのは200台以上だとされていますが、問題はその手口。
これまでにない手口を使っているということで、報道によるとその手口とは「すり替え」。

通常、日本から海外へと輸出する際には「積み荷のチェック」があり、盗難車として届け出がなされていればそこで盗難車だと判断されて輸出がアウトになります。

そこでこの窃盗団は「別の車(ダミー)」を輸出するように見せかけて通関手続きを行って日本から出す準備を行い、通関後から船に積まれるまでの間に積み荷が保管される”保税区域”にて「別のクルマと、輸出する予定だったクルマとをすり替える」という手段を取ったようですね。

これは「一旦通関がなされると積み荷のチェックが行われることはめったにない」「民間の保税区域では部外者でも出入りできる」ことを利用したもの。
盲点としては「民間の保税地区では部外者でも出入りできる」ということになり、今回摘発されたのは横浜の民間保税区域だとされ、所定の手数料を払えば保税地域内に出入りできるというシステムを悪用して「保税区域内でクルマをすり替えていた」、とされています。

おそらくはこの横浜の民間保税区域が「すり替えに適している」と判断したのだと思われますが、犯罪グループといえども、かなり綿密に下調べをしていることがわかりますね。

なお、盗難の手法においてもイモビライザーを無効化する「イモビカッター」を使用したと報道されていますが、スマートキーの微弱電波を拾って難なく解錠してしまう「リレーアタック」も近年では問題となっており、スマートキー採用車のオーナーは「キーを金属製のボックスに入れておく」等の対策が必要だと言えそう(ぼくはアルミ製のケース内にキーを保管している)。

ちなみに輸出先はパキスタン、イラン、アラブ諸国がほとんどだとされ、「よく売れた」と供述している模様。

実際にドバイにはこんな感じで「見たことがない数のランクル」が集まっていたりして、この中のいくばくかも盗難車なのかもしれません。

なお、日本損害保険協会の統計によると、盗難されやすいクルマのランキングは下記の通り。
やはり「輸出」されそうなクルマが上位に並んでいることがわかりますが、「スカイライン」は最近海外で人気の高まっているR32/R33/R34GT-Rが多く含まれているのでは、とも考えています。

1.トヨタ・プリウス
2.トヨタ・ランドクルーザー
3.トヨタ・ハイエース
4.レクサス(モデル名不明)
5.日産スカイライン
6.トヨタ・クラウン
7.トヨタ・アクア
8.日産キャンター
9.いすゞ・フォワード
10.トヨタ・マークX

VIA:産経デジタル

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