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アウディ「心配しなくていい。これ以上、フロントグリルが大きくなることはない」。代わりにボディに同化させる道を模索

投稿日:2018/12/08 更新日:

| アウディのシングルフレームグリルは今後ボディと「同化」? |

アウディのエクステリア部門のボス、アンドレアス・ミント氏がCar Throttleに語ったところによると、「アウディのフロントグリルはこれ以上大きくなることはない」とのこと。

同氏によれば「これまでアウディのフロントグリルはずっと大きく、大きく、大きくなってきた。だが、それももう終わりだ。このグリルはフレームをブラックに塗装するとさらに大きく見える。逆にフレームをボディカラー同色に塗れば小さく見える。そんな感じで、色々なグリルの見せ方に関するアイデアを持っている」と語っています。

なぜグリルは巨大化するのか

アウディのフロントグリルは「シングルフレームグリル」として知られ、その形状は年々形やサイズを変えていますが、「大きくなってきている」のは間違いのないところ。

そしてグリルを大きくする意図としては「ブランディング」があり、これは主に中国を始めとする新興市場を意識したものだと思われます。

ちょっと前まで中国では「自家用車を持つ」ということが現実ではなく、しかし今では「世界一の自動車市場」へと成長。
よって、たとえば中国だと自動車に興味を持っていた人や運転免許を以前から保有していた人は少なく、そして海外ブランドも最近になって中国に本格的に進出したばかりなので、中国の人々にとっては「どのクルマがどのブランドのものかわからない」。

そこで各メーカーが考えなくてはならなかったのが、「そのクルマが、自社の製品だと認識させる」ということになり、要はファッションブランドがそのロゴを大きく押し出すのと同じですね。

すでにBMWのクルマはこんな形、メルセデス・ベンツはこんな形といった具合に認識されている日本や欧米とは異なって、BMWだと「キドニーグリル=BMW」という認識すらない状態からのスタートであり、そこで各メーカーが採用したのが「金太郎飴デザイン」。
これによってそのブランドごとのデザインを消費者に認識させようということになりますが、その核を担うのがランプ類の光り方とともに「フロントグリル」であったのだと思われます。

アウディCEO「今後、金太郎飴デザインはやめる」。なお金太郎飴は中国市場のためだったことも判明

なおBMWの「キドニーグリル」も変化を続けていて、そのサイズはやはり年々巨大化。
とくに直近で発表されそうな新型7シリーズのフロントグリルはかなり巨大なサイズを誇ります。

このグリル、デカすぎ!新型BMW7シリーズ(フェイスリフト)のプロトタイプが走行中

そしてレクサスのグリルも年々大きくなり、その「スピンドル度合い」を更に強調することに。
もちろんBMWの、レクサスともに「ブランディング」を考慮した結果ではありますが、あまりに行き過ぎると消費者から反発を買うのも間違いのないところ。

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話をアウディに戻すと、アウディはそのグリルについて「よりボディと一体化させ、デザイン性を向上させる」意向を持っているようで、これまでのようにドーンとフロントグリルを押し出すことはしなくなる、という方向性へとシフトするのだと思われます。
おそらくこれは、今後アウディが「エレクトリック化」を進めるにあたり、吸気や冷却のために大きな口を開ける必要のないEVのフロントデザインをどうするかと考えた末の方向性だということになりそうで、グリルを「構造上必要なパーツ」から「デザインエレメント」へと変化させてゆきたい、ということなのかもしれませんね(実際に、最新コンセプトカーであるアウディe-tron GTはそんな感じ)。

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