| 最近のアウディに採用されるデザインには目を見張るものがある |
アウディが、先日よりティーザーキャンペーンを展開していた「e-tron GTコンセプト」をロサンゼルス・モーターショーにて公開。
その名の通りピュアエレクトリックカーで、サイズはA7スポーツバックとほぼ同等となる4ドアクーペですが、画像を見ると「コンセプト」といえどもすぐに市販できそうな完成度を持っており、アウディは実際にこれを「2020年に発売する」としています。
アウディe-tron GTコンセプトの生産は「アウディスポーツ」
アウディはすでにe-tron quattro(SUV)を発売しており、2019年にはe-tron Sportback(クーペSUV)が登場予定。
そしてこれらに次ぐ「第三の」EVがこのe-tron GTコンセプトということになるものの、アウディが発売を計画しているEVはいずれも一定以上のサイズを持ち、一定以上の定員や積載性を誇るクルマばかりで、つまりは「普及価格帯のEVはない」ということになりますね(普及価格帯のEVはフォルクスワーゲン”I.D.”から発売されることになりそう)。
e-tron GTコンセプトは全長4960ミリ、全幅1960ミリ、全高1380ミリという堂々たるサイズを持ち、トルクベクタリング付きquattroフルタイム4WDシステムと590馬力の出力によって”スポーツカーに匹敵する”パフォーマンスを実現する、とアウディは述べています。
なお0-100キロ加速は3.5秒、最高速度は240km/h(リミッター作動)。
ちなみに量産時の生産はR8や「S」「RSモデル」を担当するアウディスポーツが行うとしており、その意味でも「RSモデルモデル並み」のパフォーマンスが与えられるのは間違いなさそう。
車体はカーボンやスチール、アルミの複合で、これは以前に「アウディとポルシェとが共同開発を行う」として報じられたもの。
サポートエレメントは高強度鋼、コンポーネントはアルミニウム、ルーフはカーボン製、と発表されています。
デザイン的には「アウディの新時代」を感じさせるもので、フェイスリフトを受けたR8にも通じるものを持っており、キャビンを後方へ行くに従い「絞り込む」ことでリアフェンダーが大きく張り出したかのような印象も。
なおホイールサイズは22インチだとされ、現在では「かなり大きい」部類ではあるものの、この車が発売される2020年には「割と普通」となっているのかもしれませんね。
グリルはさらに「水平基調」を強調しており、グリルはRSモデル同様の「ハニカムパターン」をイメージしたもの。
EVであるにもかかわらず大きなエアインテークそしてグリルを持っていますが、これはバッテリーやブレーキを冷却するためだとアウディは述べており、つまり「相当な発熱がある」ハイパフォーマンスモデルである、ということを意味しています。
ヘッドライトはレーザーハイビームつきのマトリクスLED。
最近では当たり前となりつつあるアニメーション機能を持ち、「ウエルカムシークエンス」も装備されますが、これは「将来的に、アウディの市販モデルに順次採用されてゆく」とのこと。
ボディカラーは「キネティックダスト」と命名された専用色で、光の角度や動きに応じてボディ表面に美しいコントラストを映し出す、としています。
アウディe-tron GTコンセプトのインテリアはこうなっている
アウディe-tron GTコンセプトの内装は「かなり現実的」。
最近のコンセプトカーは以前ほど「自動運転」を主張しなくなってきていますが、このe-tron GTコンセプトもそれは同様ですね。
実際に「運転席に視覚的な焦点が当てられている」とされ、各種インフォテイメントシステムやラインはドライバーを取り囲むように配置されています。
そしてe-tron GTのインテリアで注目すべきは「「動物由来の素材が一切使用されていない」ことで、合成皮革やリサイクル繊維、マイクロファイバーで構成されている、とのこと。
VIA:Audi