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「ボール紙で出来ている」と言われた旧東独のクルマ、トラバント!内装スペシャリストが内外装をカスタムし現代風に

2019/05/03

| おそらく車体以上の費用がカスタムにはかかっている |

非常に珍しい、「トラバント」のレストア+カスタム=レストモッドが登場。
トラバントは共産体制下にあった東ドイツのVEBザクセンリンクが1958年〜1991年まで製造していたクルマ。

全長3550ミリ、全幅1505ミリ、車体重量は650キロ前後というコンパクトなクルマです。

そしてボディがベコベコなところから「ダンボールで製造されている」と言われたものの、実際は紙ではなく強化樹脂の「フェノプラスト」製。
東ドイツでは唯一国民が所有することが出来たクルマであり、総生産台数は370万台ほどという「国民車」です。

トラバントは一周回って「人気者」に

東西ドイツ合併後は西側諸国のクルマが大量に旧東ドイツになだれこむこととなったため、このトラバント(通称トラビ)の多くは廃車にされたと言われるものの、その後に物珍しさや維持費の安さから再度注目されることになり、「一周回って」人気車種に。

そこで今回の車両についてですが、これはブルガリアの内装チューナー「Vilner」がカスタムしたもの。
ヴィルナーはメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、リマック、ランボルギーニなどを手がけることが多く、しかし一方でこういった「旧車」を手がけることもあるようですね。

そして内装スペシャリスト「カーレックス」もフィアット126Pをカスタムしたりしていて、にわかにヴィンテージカーが注目されている模様。

レストモッドにあたってはヘッドライトがLED化されるなど現代風要素が取り入れられ、ボディサイドはじめ各部に「21」のナンバリング(これはトラバントのオーナーによるリクエスト)。

そしてルーフやボディサイドには「ヴィンテージ調チェッカー」のグラフィック。

ホイールのリム部分はボディカラー同色、センターはルーフやインテリアと同じくチェッカー。

ドアハンドルやドアミラー、前後バンパーはネイビーへ。

そしてインテリアはフル張り替え。
ボディ同様にベージュ、そしてブルー基調のチェックが用いられています。

そしてダッシュボードやシフトレバーにはヴィンテージレザー。

リアシートはもちろん、内張りやピラーまでも張替え。

ドアインナーパネルにはベージュそしてブルーのチェック、そしてネイビーレザー、ドアインナーハンドルやウインドウ昇降レバーもカスタムされているようですね。
ステッチにもブルーやベージュが使用されて オシャレな雰囲気に。

そしてヴィルナーは内装カスタム時にそれぞれのクルマのデザインに応じたバッグやグローブなどを一緒に作ってくれますが、これはありがたいサービスだと言えますね。


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