| まさかのハイブリッド人気にバッテリー不足 |
先日、ポルシェ・パナメーラ・ターボS Eハイブリッドの受注状況が「予想外」だという報道がありましたが、今回はそのバッテリーの供給が「限界」に来ている、というロイターの報道。
ポルシェ・パナメーラの生産管理を担当するゲルド・ラップ氏によると「現在は問題なくパナメーラ・ターボS Eハイブリッドの需要に対応できる」としており、同時に「現状がその限界である」とも。
珍事発生。新型パナメーラにおいてポルシェの予想をはるかに超えて「60%の顧客がハイブリッドを選択」
これからポルシェにとっての二大市場での発売を控えている状況
つまりは現在のペースを超える販売の伸びを示したり、カイエンのハイブリッドモデルも同様に人気化すると完全に「バッテリー供給不足」になる、ということですね。
そのためにラップ氏は現在バッテリーサプライヤー(これがどこなのかは不明)に生産を急かすとともに、「もし供給が不足すれば」納車待ちとして3-4ヶ月が発生する、とも語っています。
なお、現在パナメーラ・ターボS Eハイブリッドはポルシェにとっての二大市場、つまり中国とアメリカではまだ発売しておらず、ここで発売されることにあれば「バッテリー不足」に陥る可能性も。
ちなみにこれまでのパナメーラ、カイエンにおけるハイブリッドモデルはそこまで人気がなかったと記憶しており、それはおそらくPHHVとしての環境性能が現行モデルに劣っているからではなく、「運動性能が価格ほど高くなかった」からだと考えています。
つまり、価格は高いのに他のグレードに勝る運動性能が与えられておらず、しかし今回の「パナメーラ・ターボS Eハイブリッド」は価格に見合う高性能が与えられている、というのが先代モデルとの大きな差(運動性能はシリーズ中ではトップ)。
いかにPHEVとはいっても顧客は「ポルシェらしい高性能」を求めている、ということなのかもしれませんが、そうなると「ミッションE」についても”紛れもないポルシェ”レベルの、そして他を圧倒するだけの動力性能が必要で、充電時間や一回の充電あたりの走行可能距離は顧客にとって「二の次」なのかもしれませんね。