| 細部にまでこだわったアストンマーチンDB11が公開 |
アストンマーティンが、そのカスタム車両制作部門「Q」によって製造されたDB11、”Q by Aston Martin – Commission”シリーズをあわせて2台公開。
いずれも顧客の要望によって制作されたもので、一つはホワイトの「Henley Royal Regatta DB11 Volante」、もうひとつはグリーンの「DB11 Classic Driver Edition」。※限定ながら一般人も注文できる
いずれも美しく、そしてアストンマーティンらしい力強さと優雅さを持っているクルマです。
ちなみにフロントに装着されるアストンマーチンの「ウイングエンブレム」羽部分は「ホワイト」。
今回この仕様についてのアナウンスは無いものの、アストンマーチンはこの部分もこっそりカスタムすることが多く、ボディカラーに合わせたり、カスタムする車両の性格にあわせて「貝殻」を使用したり「カーボン」を使用したりという例があり、これはほかメーカーには見られない傾向ですね。
Henley Royal Regatta DB11 Volanteを見てみよう
Henley Royal Regatta DB11 Volanteは毎年開催されるボートイベントとのコラボによって誕生したカスタムDB11。
「ヴォランテ=Volante」はアストンマーティンでは「オープンカー」を意味しますが、イギリスの自動車メーカーは(ロールスロイスだと”ドロップヘッド”のように)特殊な呼び方をすることがあるようです。
ボディカラーは「ホワイトストーン」、インテリアカラーは「レッドオキサイド」。
外装だとサイドブレード、内装だとドアインナーパネルのカーボン部分、スカッフプレート、シートのパイピングにオールをイメージした「(ホワイトに近い)ペールブルー」のアクセントが見られるのが特徴。
↓これは視覚的になかなかインパクト大
なおルーフはブラック、ホイールはブラックにダイアモンドカット。
ブレーキキャリパーは「ダークアノダイズド」、テールランプは「スモーク仕上げ」、カーボンファイバーも内外装に使用されています。
基本的には「ホワイト、レッド、ブラック」で仕上げており、そこへ淡いブルーが加わることになりますが、ブレーキキャリパーやテールランプに「ダーク」な色調を選んだのはさすがとしか言いようがなく、これによってずいぶん「落ち着いた」印象となっているようですね。
このドアインナーパネルも非常に優れたデザインを持っていて、しかしこういったことができるかどうかについて、ぼくら消費者は事前に知ることは出来ず、ここは「デザイナーとの対話の中で」導き出される結論なのだと思います(そう考えると”Q”はじめ、各自動車メーカーのワンオフ価格が高くなるのも理解できる)。※このHenley Royal Regatta DB11 Volanteで車両+カスタム費用あわせて3000万円くらい
なお、アストンマーチンはヨットやクルーザー、ボートと縁深く(さすが貴族御用達ブランド)、これまでもいくつかヨット等とコラボしたワンオフモデルを公開していますね。
DB11 Classic Driver Editionはこうなっている
アストンマーチンDB11 Classic Driver Editionは起業家であるBenjamin Knapp Voith氏の立ち上げたウェブサイト20周年を祝うもので、DB11 のV8モデル、クーペ/ヴォランテあわせて20台が限定発売されることに(こちらも約3000万円)。
1960年代のアストンマーチンに見られる深いグリーンそしてチャコールグレーをフィーチャーしたもので、アストンマーチン”Q”チームはこれを現代に蘇らせるにあたり、「光沢のあるダークグレーに見え、しかし日光が当たるとグリーンに見える」専用ボディカラーを開発した、とのこと。
オープンモデルの「ヴォランテ」を選んだ場合、ソフトトップはグリーンになるとのことで、これもまたエレガントなルックスとなりそうです。
各部のアクセントにはグロスブラックが用いられ、ホイールはダークグレー、ブレーキキャリパーもブラックという、なんとも「渋い」仕様に。
インテリアにおいても「グリーン(Eifel Green)」が採用され、「クラシックドライバー」ロゴがヘッドレストにエンボス加工。
ステアリングホイールのトリムやエアコン吹出口周辺もダークグレーに加工され、外装とマッチした仕様を持つこともわかります。
スカッフプレートにはグリーンカーボンを使用した「CLASSIC DRIVER」ロゴ。
シリアルナンバーも入っていますね。
専用バッジはフロントフェンダーにも装着される、とのこと。
なお、この「カラーカーボン」はここ2年ほどで急速に普及しており、マクラーレン、フェラーリ、ランボルギーニでも対応が可能となっています。
この車両に使用されるカラーカーボンは「マット」仕上げとなっており、ボディカラーの「グロス」との対比が明確で、なかなかに面白い仕様ですね。