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中国の親会社がロータスへ2200億円の資金援助。ロータスは今後大きくその方向性を変える可能性

2018/08/18

| 中国の親会社がロータスに資金注入 |

中国の吉利汽車は今年の初めにロータスを買収していますが、その後ロータスは大きく変貌を遂げつつあり、まずはこまめに限定車を発売。
これによって販売と利益が増加したとされているものの、さらにはこれまで検討していた「ブランド発のSUV」計画を練り直して同じグループ内のボルボとそのパーツの多くを共有することを発表。
加えてその後にロータスのジャン・マルク・ゲールズCEOを解任して吉利汽車から中国人の新CEOを派遣するなど、その体制を大きく入れ替えています。

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なお、これはボルボに対する「カネは出すが口は出さない」という方針とは全く異なるもので、なぜボルボとロータスでここまで姿勢が異なるのかは全くの謎。

そして今回、その吉利汽車がロータスに対して約2200億円を拠出し、現在の本社(へセル)を拡大して200人を追加雇用し、さらには工場を新設する可能性があること、加えてコヴェントリーに新しくデザインと開発を行う施設を建設する可能性がある、とも報じられています。

ロータスはブランドを変革する可能性がある

なお、ロータスは最近「ポルシェやフェラーリに対抗する」こと、そしてSUVとは異なるブランニュースポーツカー2モデル(エヴォーラの上と下)を追加することも発表しているのは記憶に新しく、ここ最近の動きを見るに、どうやらこれは現実のものとなりそう。

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こういった流れを見るに、「これまで」のロータスの流れはいったんリセットされ、「新しく」吉利汽車の意向が組み込まれたプランに変更される可能性が大。

吉利汽車を率いるのは、「個人で」メルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式を5%取得し、3番目の大株主に躍り出た李書福氏であり、個人でこれだけの財力を持つことを考えるに、「法人」となると桁違いの資金を持つのは想像に難くないところ。
よって今回の「2200億円」も「試しに」といった感覚かもしれず、今後も追加での資金投入があるかもしれません。

なおロータスは1970ー1980年代に行われていたトヨタとの提携の影響で「トヨタ製エンジン」を使用していますが、今後「研究開発施設」が新設されるとなると、将来的にはエンジンも自社にて開発するようになるのかもしれません。

今回の資金投入の効果が出るのは、早くとも3年や5年といったタームとなりそうですが、2020年代中頃には「ロータス」のイメージは今とはまったく異なり、「スーパースポーツカーメーカー」といったものとなっているかもしれませんね。

 

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