| テスラ・モデル3の保険費用はポルシェ911並み |
アメリカの保険会社、Gabi Personal Insurance Agencyによると、テスラ・モデル3の保険料は年間2814ドル(30万円ちょっと)となり、ポルシェ911の2849ドルとほぼ一緒、とのこと。
この理由としては「修理コストが非常に高いから」だとされており、テスラはパーツがとにかく高い、と報じられています。
その理由は不明ですが、テスラは車体を安く販売する分、パーツ代を高めに取って辻褄を合わせているのかもしれませんね。
バッテリー交換難易度の高さがネック
なお、パーツ代の他に高価だと思われるのが「バッテリー」。
テスラがどういったバッテリー構造を持つのかは不明ですが、安全性を考慮して「バッテリーを分解できない(セル単位での入れ替え/修理ができない)」のだとすれば、バッテリーパックそのものをまるごと交換する必要があって、となると当然ですがその交換費用は非常に高いものになります。
現在のところEVの原価に占めるバッテリーの比率は2/3程度だと言われるので、とにかくEVは「事故を起こすとお金がかかる(実際は保険でカバーできるものの、保険代が高い)」と言えそう。
EVはとにかく修理費用が高い
ぼくがBMW i3に乗っていた頃に驚いたのも「保険料」で、両率ランクでいうとBMW i3は「車両8、対人4、対物5、傷害4」。
ちなみにランボルギーニ・ウラカンは「車両8、対人6、対物5、傷害4」なので、BMW i3はエコカーというイメージに反し、スーパースポーツ並みの「車両」料率クラスを持っているということになりますね。
BMW i3の場合はバッテリーをちょっとでも損傷すると「全交換」になり、これはバッテリーパックの気密性を保ったり、「もしも」の整備中の事故を防ぐためだと聞いています。
そういった理由もあってEVの保険料は割高で、上述の保険会社によると、シボレーのEV「ボルト」の保険料は2102ドル、テスラ・モデルSは3410ドルで、参考までにアウディR8は3519ドル、とのこと。
つまりテスラ・モデル3の保険料はポルシェ911並み、テスラ・モデルSのそれはアウディR並みということになり、ここはEV購入において注意せなばならないところかもしれません。
たしかにEVは走行にかかる直接のコストは安く済むものの、日本だととくに税金や高速道路料金その他の優遇はなく、かつ保険料が高いため、「よほど距離を走る」人手ないとモトを取るのは難しいだろう、と考えています。
おまけにEVは売却時に大きく値下がりするということもあり、こういった事情を鑑みるに、まだまだEV普及への道は遠そうですね。
VIA:InsideEVs