ホワイト×レッド、シルバー×ブラックの2パターンが投入
日産が北米市場向けに「370Z 50thアニバーサリーエディション」を投入。
これはフェアレディZの北米市場投入50周年を記念した限定モデルとなり、カラーリングは過去にSCCAナショナル・チャンピオンシップにて優勝したカーナンバー46を背負った240Z(ブロックレーシング・エンタープライズ、ドライバーはジョン・モートン)へのオマージュ。
次期フェアレディZの姿はなかなか見えてこない
ベースは文字通り370Zで、ブロックレーシング・エンタープライズが採用していたカラーリングそのままのツートンを採用。
なお、カラーコーディネートとしては「ホワイト×レッド」「シルバー×ブラック」の2パターンが用意されるようですね。
そして両者の相違は単純に「カラーだけ」で、フード、トランク、ミラー、Aピラーにコントラストカラーが用いられ、サイドにストライプ(ハッシュマーク)が入るのは共通仕様。
エンジン自体は標準モデルと代わりはなく、搭載されるのは3.7リッターV6(337馬力)。
トランスミッションはシンクロレブマッチ機能付きの6速マニュアル、もしくは7速ATも選択可能。
販売開始は4月末からだとされますが、いまの時点ででは価格や限定台数は不明です。
北米ではフェアレディZの人気が非常に高く、かつ今回の370Z 50thアニバーサリーエディションはそのヘリテージを反映した仕様が随所に盛り込まれているだけに、高い人気を誇ることになりそうですね。
日産フェアレディZ「370Z 50thアニバーサリーエディション」のインテリアも特別仕様
そして370Z 50thアニバーサリーエディションの内装もまた特別仕上げ。
ステアリングホイールはアルカンターラ巻きとなり、コントラストカラーのストライプが入ることに。
シートにはレザー+アルカンタラが使用され、コントラストカラー/ステッチが用いられた上で「Z」記念ロゴがエンボス加工されるという手の混んだ仕様です。
こういった「アルカンタラにエンボス加工を施して柄を再現」というのはここ数年で実用化された技術となりますが、シート中央部分に採用される「パンチング加工の奥に別カラー」と同じく今後普及しそうな表現手法でもありますね。
そしてレザー部分にも「50th anniversary」のエンボス加工。
そのほかダーククロームの加飾が施されるほか、マットにも専用ロゴとコントラストステッチ。
さらにはインテリアの随所にコントラストステッチが採用され、「50th Anniversary」のロゴやプレートも装着されています。
フェアレディZはもともと北米向けに企画されたクルマだった
なお、フェアレディZは「フェアレディZ生みの親」として知られる片山豊(当時の米国日産社長)が北米市場向けに企画したもので、当時北米市場で人気を集めていた欧州スポーツカーや、アメリカの国産スポーツカーに対抗しようと考案されたもの。
初代であるS30(1969-1978)、2代目S130(1978-1983)、3代目Z31(1983-1989)、4代目Z32(1989-2000)、5代目Z33(2002-2008)、6代目Z34(2008~)という変遷をたどり、現行フェアレディZはすでに10年以上継続販売されることとなっています。
次期フェアレディZについては様々な噂が出いているものの、次期GT-R同様に「実際にはほぼ何も決まっていない状態」と捉えるのが妥当かもしれません。