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【動画】世界に9台のみ、ダッジ・ヴァイパーベースの「アルファロメオTZ3ストラダーレ・ザガート」、「アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ」を見てみよう

2019/04/17

まさかこれらのクルマをこの目で見ることができようとは

さて、コンコルソ・デレガンツァ京都2019の展示車紹介、今回は近代のザガート。
ひとつはアルファロメオTZ3ストラダーレ・ザガート(2011)、もうひとつはアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ(2018)。

いずれも非常に珍しいクルマであり、もちろん両方とも実際に見るのは初めてです。

Alfa Romeo TZ3 Stradale Zagato(2011)

アルファロメオTZ3ストラダーレ・ザガートは9台のみが製造されると発表された超限定車で(実際の製造台数は不明)、極端に希少なクルマとして知られます。

ザガート90周年そしてアルファロメオ創業100周年を記念してリリースされ、エクステリアデザイナーは原田則彦氏、インテリアデザインはCoSTUME NATIONAL創始者であるエンニョ・カパサ氏。

「TZ3」の名称からも分かる通り、1963年に登場した「アルファロメオTZザガート(今回コンコルソ・デレガンツァにも展示されている)」、TZ2の後継をイメージしたもので、2010年に1台のみが製造された「TZ3コルサ」のロードカーという位置づけです(”ストラダーレ”という名称が与えられているのはそのため)。

ベースはなんとダッジ・ヴァイパーSRT-10 ACR。
ダッジ、アルファロメオはともにFCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)に属することからのコラボレーションですが、搭載されるエンジンもヴァイパーの「8.4リッターV10(608馬力)。

製造はもちろんハンドメイドで、もちろん「選ばれた顧客しか購入できない」非常に価値の高いクルマでもあります。

フロントの丸型フォグランプなど「ザガートらしさ」が随所に散りばめられたクルマで、フロントフェンダーのサイドもやはり「ザガートらしい」処理を持っていますね(ウインカーも丸)。

そしてホイールは伝統の「フォンダイヤル」をアレンジしたもの。
ホイールボルトは6本(めったにこれは見ない)、ホール部の内側はポリッシュ加工が施されています。

エキゾーストパイプはサイド出し(これはヴァイパーに倣った構造)。

「ルーフが薄くグラスエリアが広い」のもザガートの特徴ですね。
ドアハンドルもボディパネルにインテグレートされ、こういった「フラッシュサーフェス」もやはりザガートならでは。

ルーフはもちろんダブルバブル。
それにしてもすごい形してるなという印象しか無く、まさに「素晴らしいものを見せてもらった」という感じ。

リアエンド形状はTZシリーズ伝統の「コーダトロンカ」。
リアエンドをスッパリ切り落としたような形状や丸型テールランプなどTZならではのデザインが見られ、バーティカルウインドウも装備しています。

マフラーエンドはサイド出しなのでリアディフューザーの設計自由度が高くなっているようですね。
リバースランプもやはり「丸型」を採用し一部のスキもないほど「ザガート」な一台だと思います。

なおアルファロメオTZ3ストラダーレ・ザガートのボディサイズは全長4262ミリ、全幅1940ミリ、全高1190ミリ。
相当に短く、広く、そして低い(マクラーレン720Sよりも低い)プロポーションということになりますね。

Aston Martin Vanquish Zagato Volante(2018)

こちらは現時点でザガート最新モデルと言っていい、アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガートシリーズのオープンモデル「ヴォランテ」。
限定台数は99台、価格は約8600万円。

そしてザガートらしく「円」をモチーフにしたデザインが随所に。
ザガートは伝統のある(100周年を迎える)デザインスタジオですが、そのデザインの方向性にこれだけ統一感があり、それを守り続けているというのは驚きでしかありません。

当然ながら多数のデザイナーが在籍し、代も変わっているはずではあるものの、「ザガート」の名を背負って世に出てくるものは「変わらぬデザインとクオリティ」を守り続け、だからこそ生き残っているのでしょうね。

そしてフロントフェンダーサイドの造形もザガートらしさを強調する部分。
パネルには「Z」バッジが装着されています。

そしてアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガートの「ハイライト」はこのテールランプ。

ベースとなるヴァンキッシュとは全く異なる形状を持ち、この「ヴァンキッシュ・ザガート」の識別点でもありますが、このデザインそして構造には「すごいなこれ・・・」と驚かされるばかり。

アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガートは「クーペ」、そしてこの「ヴォランテ」、ワゴンボディの「シューティングブレーク」、「スピードスター」にて構成されます。

なお、アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのエンジンは5.9リッターV12(592馬力)、トランスミッションは8AT、0-100キロ加速は3.7秒。

他の画像はFacebookのアルバム「Concorso d'Eleganza Alfaromeo TZ3 / Astonmartin Vanquish Zagato」に保存中です。

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