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米競売にてR32GT-R NISMOが”わずか”450万円で落札。GT-Rの相場は下落し、今は80スープラに人気が集中?

2019/07/04

| ちょっと前はもう少しGT-Rの価格は高かったはずだ |

アメリカの中古車売買サイト、Bring a trailerにて1990年式の日産GT-R NISMOが販売され、約450万円にて落札。

正直、最近のGT-R人気を考慮すると、そして「NISMO」ということを考えるに、この「450万円」という額は安すぎるんじゃないか、という印象も。

なお、この個体は「25年ルール」によって輸入が解禁となった2015年に、日本からアメリカへと運ばれた個体だそう。

GT-R NISMOはわずか500台しか生産されていない

日産GT-R NISMOは全日本ツーリングカー選手権参加のホモロゲーション取得のため、500台限定にて発売された限定モデル。
加えて60台の競技仕様(公道走行不可)も生産されています。

いわゆる「ニスモのブタ鼻」と言われるダクトがフロントバンパーに装着されるほか、メカニズム面ではギャレットT04Bメタルタービンが採用となっていることが特徴(標準だと軽量なセラミックタービンだが、セラミックは「欠け」ることがあり、競技用車では耐久性を優先してメタルタービンを使用することがある)。

エンジンは標準モデルと同じく2.6リッター直6ツインターボ「RB26DETT」ですが、ニスモの限定モデルといえど自主規制のためか出力は280馬力のまま。

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この個体は500台のうち279番目の製造で、交換されたパーツ(ホイールはパナスポーツG7。当時日本では一般的だった)等を見る限り、日本にあったときに改造されたように思われます。

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ボンネット先端にはフードトップモール、そしてニスモダクト(湾岸ミッドナイトでは、これがあると最高速が3km/h落ちると言っていた)。
インタークーラーグリル「レス」もGT-R NISMOの特徴です。

サイドシル後輪側にあるスパッツもGT-R NISMO専用装備ですね。

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トランクフードにはリップスポイラーが装着される反面、軽量化を目的にリアワイパーが省略。

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リアトレイ上のスピーカーも「当時」を思い起こさせるもの。
なお、リアウインドウには「ゴジラ」のステッカーが貼ってありますが、「ゴジラ」という名称は日本では(GT-Rに対して)一般的ではなく、アメリカで貼られたものかもしれませんね(もとは、オーストラリアで開催されたレースにて、GT-Rが圧倒的な強さを見せ、それを見た現地メディアが”ゴジラ”と呼んだことがはじまり)。

なお、出品者によると「ボディは日本で再ペイントされたようだ」と述べており、車体後部裏側に錆がある、ともコメント。
さらにリフトアップの際にジャッキの位置がまずかったのか、一部車体裏側に変形があるそうです。

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シートはレカロ製ですが、サイドボルスターには生地の破れがあるようですね。

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インテリアはほぼノーマルに近く、しかしオーディオやニスモ製追加メーターがインストール。
この「段差のない」ステアリングホイールは、サーキットを走る時に「指やグローブがステアリングホイールやスポークにひっかからない」、として当時非常に評価が高かったもの。

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タワーバーはHKS製で、ハイキャスはキャンセル済み。
ECUは打ち替えられている、とのこと。

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ブレーキはブレンボ製。
標準GT-Rの初期型においては、アルミ製のブレーキキャリパーが「モノブロック」ではなく、ハードな走行を繰り返すと熱で開いてしまう、という悩みを抱えるオーナーが多かったことを思い出します(それ以来、ぼくは対抗ピストンキャリパーの構造をまずチェックする癖がついている)。

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車高調は(グリーンのシリンダーが特徴的な)TEIN製。
サスペンションのアッパーアームも社外品かもですね。

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マフラーはこれも日本っぽい大口径。
メーカーは不明です。

全体的に見て、さほど問題があるとも思えず、その希少性を考えるとやはり「450万円は安い」かも。

反面、最近は80スープラが軒並み2000万円程度の値をつけており、投機筋は「GT-Rからスープラへ」移ったのかもしれませんね。

VIA:Bring a Trailer

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