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アストンマーティンはDBXに「SUV初の」ドリフトモードを装着?販売の大半は中国が占めると思われ、事故量産の懸念も

2019/07/28

| 技術的には提携しているメルセデスAMGから拝借できそう |

アストンマーティンはもうじきブランド初のSUV「DBX」を登場させますが、これはライバルに比較すると「やや遅め」の登場。
ポルシェ・カイエンはもちろん、ベントレー・ベンテイガ、ロールスロイス・カリナン、ランボルギーニ・ウルスの「後」となり、高級SUVとしてはフェラーリ・プロサングエとともに「最後発」の部類となります。

そしてそのビハインドを跳ねのけるためか、アストンマーティンはDBXに「ドリフトモード」を仕込むことを考えているようですね。

現在、ドリフトモード搭載車は拡大中だが

これはアストンマーティンのビークルダイナミクス部門のシニアマネージャー、イアン・ハートレー氏がCar Adviveに語ったもので、「DBXへのドリフトモード搭載のために取り組み中」。

ドリフトモードとは、意図的に後輪をスリップさせて車体を傾けさせ、しかしその「傾き」をスピンしないように制御するデバイスで、BMW M5やメルセデスAMG A45 S、マクラーレン720S等に搭載されるもの(最初はフォード・フォーカスだったと思う)。

BMW、メルセデスAMGの場合、そしてアストンマーティンDBXも当然「4WD」となりますが、フロントへの駆動力をカットし「FR化」することになり、つまりはかなり過激な制御(AMG A45 Sのベース車はFF)。

ちなみにアウディは「一つのクルマに複数の駆動方式を用いるべきではない」としてドリフトモードには反対しており、4WDを積極採用するランボルギーニも同様の意見を持つようで、ランボルギーニの最新モデル「ウラカンEVO」では、4WDのままドリフトする制御を取り入れているようですね。

「SUVでドリフト」は前代未聞

なお、これまでいくつかのクルマがドリフトモードを取り入れているものの、それらはスーパースポーツもしくはホットハッチ。
つまりは重心が低く、腕に覚えのあるドライバーが乗るクルマであり、逆に「車高と重心が高く、より一般向け(DBXの価格は一般的ではありませんが)」なSUVにこれを搭載するのは極めて異例。

SUVはその重心の高さに起因して姿勢が不安定になり、ハイスピードでステアリングを切ると「横転」のリスクも。
実際に(SUVではありませんが)初代メルセデス・ベンツAMGクラスはエルクテストにて横転の可能性を指摘されて販売が延期され、三菱モンテロ、レクサスGXも横転の可能性から米コンシューマーレポートが「買ってはいけない」と宣言したこともあるほど。

ただ、現代ではアダプティブサスペンション、アクティブサスペンションの性能が向上し、いかなる状況においても姿勢をフラットに保つことが可能となっていて、かつ電制デフにて最適な駆動力分配ができるようになっています。

もしアストンマーティンがDBXにドリフトモードを組み込むとなると、その技術は(提携している)メルセデスAMGから供給を受けることになると思われ、もしかするとダンパーの制御もやはりメルセデスAMGの持つ技術を採用するのもかも(そう考えると、実現は難しくない?)。

ただ、アストンマーティンはDBXについて「中国向け」だとも発言しており、中国市場向けに「ドリフト許容」なクルマを輸出してしまうと「事故を大量生産すること」にもなりそうですね。

VIA: Car Advice

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