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BMWが業績悪化。社長が交代し、発売したばかりの8シリーズやZ4を廃止するとの報道も。なぜこんなことになったのかを考える

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| 結局、誰も「エレクトリック」「自動運転」には興味なかった |

BMWがいくつかのモデルを廃版にする、との報道。
これはAutomobile Magazineが報じたもので、2シリーズ・コンバーチブル、8シリーズ・コンバーチブル(登場したばっかり!)、驚くべきことにZ4すらもその対象になっている、とのこと。

ただ、「すぐに」廃止するというわけではなく、予定されたモデルライフ(7~8年?)を全うしたのちに販売が継続されなくなるということですが、3シリーズ・グランツーリスモが販売終了になったときに比べると影響が大きそう(3シリーズ・グランツーリスモは、そのモデルが存在していることを知らない人もいた)。

そのほか、7シリーズは「ロングホイールベースのみ」の生産となる可能性があり、X2すらも廃止が検討されている、とも報じられています(X2は2018年、欧州で36,484台という”悪くない”数字を記録しているが、X1の11,496台には及ばない)。

BMWは拡大戦略を採用するも「業績は悪化」

なお、BMWはこれまで拡大路線を採用しており、矢継ぎ早にモデルラインアップを拡大。
いくつかのシリーズにおける「グランクーペ」「グランツーリスモ」の投入、8シリーズやX2、X7といったブランニューモデルの発売に加え、「M Sport」の拡充など、とにかく「隙間(ニッチ)があればそこを埋める」という方法を採用していたように思います。

ただしこの戦略は奏功したとは言えないようで、2018年12月の純利益は2017年と比較して17%減り、翌2019年1~3月期には75%も利益が減少することに。
さらには売上高利益率が「基準値」の8%を割り込んでしまい(iブランドが思うように伸びなかったのが痛かった)、こういった「不振」の責任を取らされる形でハラルト・クリューガーCEOが更迭されることになってしまい(欧州はホント厳しいな)、かわりにCEO職に就いたのがオリバー・ツィプセ氏。

なお、ハラルト・クリューガーCEOとて状況を看過していたわけではなく、利益の取れる高価格帯モデルを大量投入する一方、「量販モデル」のグレードやボディカラーを絞り、販売を効率化する戦略を採用しています。

これは日本においても同様の手法が適用され、2018年12月以降、BMWのグレードやボディカラーが大きく整理されることになり、ぼくら消費者にとっては「選択肢が狭く」なっています。

BMW業績悪化の理由について、設備投資が過ぎたのか、高価格帯モデルが計画通り売れなかったのか、はたまた3シリーズのような量販モデルが売れなくなったのか、そのあたりの内容については公表されていないものの、ここ最近の傾向として見られるように、「プラットフォームを絞る」「量販モデルはFF化するなどコストを削減する」「ミニはさらにコストダウン」という流れは今後加速することになりそうですね。

一方で「Mブランド」は強化

そして同時に報じられるのが「Mブランドの強化」。
BMWはここしばらく「エレクトリック」「自動運転」に注力しており、スポーツモデルについてはあまり力を入れておらず、しかし今後「M」を強化するということは、大きな路線転換を意味します。

BMWは100周年の際にいくつかコンセプトカーを発表。
BMWブランドからは「ヴィジョン・ネクスト100コンセプト」、MINIとロールスロイスからも同様の「エレクトリック」「自動運転」を核にした「MINIヴィジョン・ネクスト100コンセプト」「ロールスロイス100EXコンセプト」を公開しています。

BMWが変なの出した。変形機能を持つ100周年記念「ヴィジョン・ネクスト100コンセプト」

ただ、これらについては「スポーツカー」の「ス」の字もなく、世界中を落胆させたのは記憶に新しいところ(これほど話題にならなかったコンセプトカーも珍しい)。

要は、人々は「BMW100周年」ということで、ぶっちぎりの性能を持つ「ハイパーカー」としてのM1復活を望んでいたわけですが、よくわからない電気自動車が出てきて「え?」となったわけですね。

こういった事情を鑑みるに、BMWの凋落ぶりは「エレクトリック」「自動運転」という、消費者が望まない方向へ行ってしまったことが原因じゃないかと考えていて、もし100周年の記念式典の際、「新型M1」、ロールスロイスからは「ブガッティ・ラ・ボワチュール・ノワール」みたいな究極の豪華さとパワーを持つクルマが発表されていれば、今と事情はぜんぜん変わっていたんだろうな、と思ったり。

クルマというのは現代においては「無用の長物」となってしまい、そういった意味でもプレミアムカーメーカーは「実用性」を追求するのではなく「夢」を追求すべきだと考えていますが(でないと量販メーカーと同じになる)、BMWの最近のコンセプトカーには「夢」がなく、そして買う買わないは別として、話題となるクルマ、そのブランドを象徴する高性能車がやはり必要では、と考えるわけですね。

ただ、BMWとしては、投資した分をなんとかしないととうことで、「i4」はじめiブランドからの新型車を登場させるようですが、先日発表された「ヴィジョンMネクスト・コンセプト」のように、エレクトリック技術を応用したスーパースポーツを登場させてくる可能性があるのかもしれません。

BMW「ヴィジョンMネクスト」発表!600馬力のPHEV、そして”BMW「ターボ””M1”を強く意識したデザインを持つスーパーカー

 

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