| クルマは”チャンス”を伺えば買って売るときの”特質点差”を小さくできる |
ぼくは1年毎くらいにクルマを買うことが多くなっていますが、その理由の一つは「距離を走るから」。
現在の走行ペースだと、3年も乗れば5万キロを軽く超えて過走行扱いになるので、売れるうちに売っておこうということ、3年間乗らなかったとしても、2年も乗るとタイヤはじめブレーキなどかなりの部分が「要交換」となり、その費用がかさむため。
ただ、頻繁にクルマを乗り換えるのは「お金を捨てるようなもの」で、ぼくなりにその「損失」を少なくする方法、というものを考えるようにしています。
発売されたばかりのクルマの「初年度」は値が下がりにくい
その方法のひとつが、「発売されたばかりのクルマを購入すること」。
発売されたばかりのクルマを買い、1年ほど乗ってもさほど値が落ちないうちに売るというスタイルですね。
ただ、これは「発売さればかり」というのがミソで、「発売されて数年経つ」クルマを1年乗って売るとむしろ”かなり”損をすることになります。
これはどういうことかというと、まず発売されたばかりのクルマは中古市場に数がそれほど出回らず、かつ需要も強いために「比較的高値で推移する」ことが理由の一つ。
輸入車は特にこの傾向が強いのですが、最近は国産車でも在庫を嫌って生産数量を控えめにするケースがあり、そのたトヨタもウエブサイトに「納期の目安」というボタンを設けていますね。
中古車買取価格の相場はオークション相場に依存する
そして中古車の買取価格がどう決まるかですが、これは一般に「中古車オークション」の落札履歴(傾向)によって決まります。
さらに「新型車」であれば、売りたい人よりも買いたい人のほうが多く、よって落札金額は高め。
これによって新型車が発売されて1年くらいの相場は「比較的高い」わけですね。※今だと、ランボルギーニ・ウルスなんかはかなり高いと思う。トヨタ車だとRAV4とか
では、発売されて3年経ったクルマの中古相場はどうなのか?ということですが、発売されて時間が経てば経つほど、売り物件は多くなり、買い手は少なくなります。
よって中古相場は「下落」してゆくわけですね。
とくに3年が経過すると「車検」のために売る人が多く、さらに中古市場にはクルマが溢れます。
たとえば、2018年に発売された600万円の新型車を2018年に購入し、2019年に売却すれば、まだ基準となるオークション相場が高値のため、もしかすると500万円以上で売れるかも(経験上、もっと高い場合も)。
ただ、同じ2018年に新車を購入するにしても、そのクルマの発売が2016年であったとしたら、売ろうとする2019年には「2016年、2017年に購入した人がそのクルマを売っている可能性があり」、供給が需要を上回るためにオークション相場が下がり、同じように「買って1年なのに」300万円でしか売れないかもしれません。
つまりは、こんな感じで「所有期間が同じであっても」そのクルマがいつ発売されたかによって売却金額が大きく変わることになるわけですね。
よって「新型車をすぐに買って1年以内に売る」というのは、はたから見ると”もったいない”と思われがちですが、ぼくにとっては、2年3年と乗って維持費がかさみ、かつ売値が下がるよりも「よっぽど損失が少ない」方法なのですね。
発売されて時間が経過しているクルマは「デモカー落ち」を狙え
そうは言っても、なかなか新型車発売の時期に購入するタイミングが合わず、発売後数年経ってからそのクルマを買うチャンスがやってきた、という場合も。
そういったとき、ぼくは「売るとき」の損失額の大きさを考慮し、新車を買わず(新車を買うこともありますが)、できるだけデモカー落ちを狙います。
デモカーとは、いわゆる「試乗車」のことですが、ディーラーはおよそ1年おきにこれを入れ替えるので、ディーラーによって維持管理された、程度の良い個体が中古車として”新車よりも安く”買えることに。
この場合、買うときに「(新車よりも)安く」買えているので、売るときに安くとも、まだ損失額が小さく抑えられる可能性が出てくるわけですね。
ほかにも様々な「自分ルール」がありますが、なるべくお金をかけず、クルマを乗り換えてゆく方法もそれなりにある、そして長く乗ることが必ずしも節約に繋がるわけではない、購入する時期によって大きく売却額が変わる、ということを理解してもらえればと思います。