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ブガッティCEO「シロンは時速500キロを出すことも可能だ。ただしタイヤが耐えることができれば、だが」。今でもタイヤはシロンの性能に追いつかない?

2019/08/13

| それでも時速420キロ程度は可能になったという話だが |

ブガッティCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏によれば「シロンは理論上、時速500キロも可能だ」とのこと。
これは同氏がAutomobile Magazineに対して語ったもので、現時点ではあくまでも可能性を示したに留まるようですね。

そしてこれによると、エンジン、車体ともポテンシャルを保有するものの、現実的には時速500キロを達成するには「現在の1500馬力”以上の”パワー」が必要であること、そしてパワーを得たとしてもタイヤがその速度に耐えることができない、ということについて触れています。

タイヤについては以前にも言及されていた

なお、タイヤの耐久性についてはシロン発売当初にも言及され、たとえば「わずか2.5グラムしかない」シロンのバルブキャップが、時速420キロの時点では「遠心力によって7.2キロに達する」ともしており、ましてやタイヤともなるとその遠心力に耐えられない、としています。

ただ、その後しばらくしてミシュランは「ブガッティ・シロンの最高速にも耐えうるタイヤを開発した」と発表していますが、具体的に何キロまで耐えることができるのかは謎のまま(420km/hくらいまでは耐えられるというウワサ)。

ちなみに同じブガッティでも、「ヴェイロン」の場合は特殊なタイヤとホイール構造を持つようで、強力なトルクでも「ずれない」ように設計されてる、と言われます。
ただしその弊害として非常にタイヤが高価なこと(1セット400万円)、タイヤ交換2回に一回でホイールまで交換しないといけない、ということもあるようですね(新品だとタイヤ/ホイールで1700万円)。

そして、どんなに大切に乗ろうとも1000馬力を超えるクルマなので「ちょっと乗っただけで」タイヤがすり減ってしまいそう。

なお、最近だと時速500キロを標榜するクルマは少なくはなく、ケーニグセグ・ジェスコ、SSCトゥアタラ、ヘネシー・ヴェノムF5等があるものの、それらが「タイヤ」について言及したことはなく、一体どういった対策を取っているのかは不明です。

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