| 最近、なにかと話題の「6輪化」だが |
レンダリングアーティスト、Nikita Aksyonov氏がブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+を6輪化した作品を公開。
これはリアを延長して「6輪」というパッケージングを実現したもの。
なお、こういった6輪化の(近代における)元祖はメルセデスAMG G63 6x6だと思われ、この登場以後、アメリカのヘネシーはフォードF-150を6輪化した「ヴェロキラプトル」を発表し、カーン・デザインもディフェンダーを6輪化。
そのほかにもジープ・ラングラーやスズキ・ジムニーの6輪バージョンも製作されていますね。
そもそも6輪化のメリットとは
なお、こういった6輪化のメリットとしては、駆動輪を「6つ」に増やすことで悪路走破性を向上させようというものですが、現実的には「その見た目のエクスクルーシブさ、エキゾチックさ」が6輪車のメリットとなりそう。
一方でスポーツカーにおける6輪化のメリットはさほど無いと思われ、駆動力の伝達という点においては有利ではあるものの、スポーツカーにとっては致命的な「重量増加」を招くことになり、プラスとマイナスとを考えると「マイナス」のほうが大きそう。
なお、レーシングカーにおいては過去、「タイレル(ティレル)6輪」F1マシン、P34(1976−1977)」が存在。
これは「フロント4輪」、リア2輪という構成で、ステアリングホイールを切ると「4輪が一斉に曲がる」という過去最大級のスペクタクルな動きによるインパクトを持っています。
ちなみに6輪化の理由としては、「タイヤを小さくして前面投影面積を小さくすれば、空気抵抗が減ってトップスピードが伸びるんじゃないか・・・」というもの。※設計はデレック・ガードナー
ただしタイヤが小さくなるとそのぶん接地面積が減ることになり、ブレーキングやコーナリング時のグリップが不利になるために「2輪増やしてフロント4輪にしてみた」という解決策を模索した結果が6輪ということになります。
ちなみに戦績としては「悪くなく」、ブラバムの「ファンカー(BT46B / 1978)」と並んでトンデモF1マシンとして現代でも語り継がれているほどなので、やはり「6輪」の衝撃は絶大だと言えそうですが、この時代のF1は、規制でがんじがらめの現代F1に比較して、想像もできないほどフリーダムだったということもわかります。
そのほかにもこんなブガッティ・シロンも
そしてNikita Aksyonov氏はシロン・スーパースポーツ300+のオープン化したレンダリングも公開。
こちらも「6輪シロン・スポーツ300+」同様に市販化の望み薄ですが(オープンボディだとこの速度を出せなかったり、耐えることができなかったりするため)、夢のある作品ではありますね。
シロン・スーパースポーツ300+のオレンジのラインはそのままにボディカラーを変更し、ホイールやテールに採用されたオレンジのアクセントが目を引きます。
VIA:Aksyonov Nikita