| もともとは「アメリカンマッスルを高くて買えない」若者向けの”レンタレーサー”がルーツ |
レンタカー会社の「ハーツ」がレンタカー専用となるシボレー・カマロを公開。
これはアメリカでは「レンタレーサー」と呼ばれるもので、そのルーツは1966年まで遡ることができます。
この1966年にハーツ・レンタカーが「ハーツ専用カラー」のシェルビーGT350Hを1000台導入し、「ハイパフォーマンスカーが欲しいけど買えない若者に」貸し出したのが始まりだとされています。
ハーツは昨年にもコルベットを「貸し出し」
そしてハーツは昨年にもシボレー・コルベットZ06を「専用カラー」にカスタムして貸し出したことも(昨年はハーツの100周年記念を迎えた)。
なお、日本でもスポーツカーや高級車のレンタルは少なくはないものの、それらは「買えない人向け」というよりも「見栄を張りたい人向け」という印象が強く、ちょっと意味合いが異なるようです。
今年はさらにハイパワーなレンタカーが登場
そして今年提供される「レンタレーサー」は見た目だけではなく中身も特別。
グレードは2つあり、両方ともボディカラーが「ハーツ専用」となるのはもちろん、そのうちの一つ(カマロSS」)はケンドリック・モータースポーツによってチューンされ(コールドエアインテーク、キャタバックエキゾーストシステム装着)、その出力は455馬力から480馬力へ(6.2リッターエンジン搭載)。
そしてもう一台(カマロZL1)はさらにパワフルで、キャラウェイ製のスーパーチャージャーを装備し出力はZL1比で+100馬力の750馬力へ。
レンタル料についてはカマロZL1が299ドル(3万2000円くらい)、カマロSSが99ドル(1万1000円くらい)。※走行距離は120キロまで、借りることができるのは25歳以上
この価格は「パフォーマンスに比較すると」かなり安いように思いますが、現地では「かなり高い」と報道されており、アメリカでのレンタカー価格は日本と比較すると大きく差異があるようですね。
ちなみにこのレンタカーを借りた人には特典があり、一等はシャルロット・モータースピードウェイでの走行権利。
そのほかNASCARのパドックパスといった賞品もあり、なかなかに豪華な懸賞だと言えそうです。
なお、日本ではレクサスとアウディとが高級レンタカー事業に参入していますが、上述のようにハーツとはちょっと意味合いが異なる模様。
しかし、「若者のクルマ離れ」が叫ばれる昨今、「とりあえず乗ってみて、楽しさを知ってもらえる」よう、安価でスポーツカーをレンタルでき、かつ走行イベントに参加できるような環境を作ることができれば、ちょっとは変わってくるのかもしれません(費用対効果が見合うかどうかは不明ですが)。