| TOYOタイヤはアメリカ西海岸では圧倒的な人気を誇るようだ |
ラスベガスにて開催されるカスタムパーツとチューンドカーの祭典、SEMAが開催間近。
そこでTOYOタイヤが会場に展示するラインアップを公開しています。
なお、TOYOタイヤはなぜかロサンゼルスを中心に、いわゆる「スポコン」御用達タイヤに認定され、今や日本車だけではなく、欧州車、アメリカ車には欠かせない銘柄となっており、SEMAにおいても例年通り猛威をふるうことになりそうですね。
そして今回のTOYOタイヤにおけるメインのひとつは「トヨタGRスープラ・ワイドボディ」。
TOYOタイヤに限らず、今回のSEMAにおいては大量のスープラが登場することになりそうですが、パンデム/ロケットバニー製のワイドボディキットを装着し、さらにはスワンネック式リアウイング、レイズ製19インチホイール(TE37。これも定番)、タイヤにはトーヨー・PROXES R888R DOT(競技用)を投入。
今回内装の画像は公開されていないものの、レカロPro Racer RMSシート、タカタ製レーシングハーネスが装着され、ロールケージやストラットタワーバーなどで完全武装されています。
パフォーマンス面についてはPure700ターボ、SSR製パフォーマンスダウンパイプ、チタン製エキゾースト、カーボンファイバー製インテークを装着し、681馬力を発生する、とのこと。
元ジンガー・ビークル・デザインのスタッフが手掛ける「バハ911」
そして「バハ(Baja)911」もやはり目玉のひとつ。
これはカリフォルニア拠点の「ラッセル・ビルト・ファブリケーション」とのコラボレーションによって誕生したもので、設立者のTJラッセル氏はジンガー・ビークル・デザインにて制作面を率いてきた人物だそう。
ただ、ジンガーとは異なって比較的新しい世代の911カレラ4(1991年製)をベースとしており、その名の通りオフローダー化、そして頑丈なクロモリ製ロールケージが組まれることに。※「バハ」は、メキシコのバハ・カリフォルニア半島で行われるレース、”バハ1000”に由来
それでも「ポルシェ911としてのDNAを堅持した」といい、たしかにそのルックスはかつてラリーを走った911を連想させますね。
機能面だと400キロの軽量化が施されたうえ、ビレット製のサスアーム、クロモリ製トレーリングアームを持つ専用の足回りが与えられ、サスペンションのトラベル量は305ミリに増加。
エンジンは3.8リッター・フラットシックス、出力はノーマル比で「100馬力」。
オフロード用ホイールに”30インチ”TOYOオープンカントリーA/Tタイヤを装着しています。
TOYOタイヤはほかにこういったクルマも展示
そのほか、TOYOタイヤでは国産、欧州、アメリカ車など国籍にかかわらずカスタムカーを展示予定。
ここでその一部を見てみましょう。
ミツビシ・ランサーエボリューションVワイドボディ
そしてTOYOタイヤは三菱ランサーエボリューション5”ワイドボディ”の投入も。
1998年モデルのエボVをベースにしたものですが、Varis ASSO製ワイドボディキットの装着、13点式ロールケージ(ドア部分のバーはチタン製)、ハンドメイドの表皮へと張り替えられたレカロシートを持つ、とのこと。
エンジンはもともと搭載される4G63、しかしCTR-X550ターボチャージャーへとアップグレードされ、出力は450馬力へ。
ルフィアン・マスタング
こちらはアメリカ人大好き、フォード・マスタング。
1970年製の個体を使用し、「クローム部分を抑えた」仕様となっています。
こういったクラシックモデルの「クローム部分を減らす」カスタムについては同じくアメリカ西海岸拠点の「スピードコア」が得意としており、一つの流行だとも言えそう。
マスタング向けのカスタムパーツはそうそう出回っているわけではなく、よって今回カスタムに使用された前後フェンダー、エアスクープ、ベント類などのエアロパーツ類は「ハンドメイドのワンオフ品」。
面白いのはポルシェ純正のオリーブグリーンにペイントされていることで、ホイールサイズはフロント18/リア19インチ。
タイヤはレース用のTOYO PROXES R888R。
ちなみに車体は「フォード」ですが、エンジンは「シボレー」製LS3を搭載し、出力は625HP。
このパワーを受け止めるべくロールケージが張り巡らされ、サスペンション含む足回りも強化されている、とのこと。
フェラーリBB355TT
SEMAのようなショーにはちょっと珍しい「フェラーリ」。
1999年製のF355ベルリネッタをベースに使用しており、カーボンファイバー製のスポイラー、ドアミラー、フェンダールーバー、リアウイングなど”モータースポーツにインスパイアされた”外観を持つことが特徴です。
なお、ボディカラーは1967年のル・マンにて活躍したフェラーリ275GTBへのオマージュとなる水色。
インテリアの画像はやはり公開されていないものの、やはり「レーシングカーライク」に6点式ハーネス、ロールケージが装着され、シートそのものはカーボンファイバー製だとアナウンスされています。
搭載されるエンジンは3.5リッターV8、そしてネーミングの通り「ツインターボ」。
出力は600馬力に達するとのこと。
これらのほかには「(旧)ブロンコ」のカスタムカーも展示するそうですが、ブロンコもまた、ニューモデルの登場を機に大きく盛り上がってきそうなクルマでもありますね。