| 昨年に実施された「PCV問題」の追加リコール? |
スバル(SUBARU)が北米にてクロストレック(XV)、フォレスター、アセント、インプレッサに対してリコールを発表。
内容としてはボクサーエンジンの「ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション(PCV)」の問題によってエンジンオイルが燃焼室内に入ってしまい、それによって突然エンジンが停止してしまう可能性がある、とのこと。
なお、このPCVは環境対策デバイスの一種で、排ガスをクリーンに保つ装置だとアナウンスされています。
最悪の場合はエンジン交換も
対応については「PCVを交換する」「この問題によってダメージを受けたパーツも交換する」「最悪はエンジン丸ごとを交換する」と発表されていますが、対象となる車種および台数について、クロストレック(XV)では2017年5月9日から2018年4月3日に製造された83,499台、クロストレック・ハイブリッドでは2018年9月11日から2018年10月8日に製造された37台、インプレッサ(ハッチバック)については2016年11月4日から2019年3月5日に製造された80,219台、インプレッサ・セダンについても2016年11月4日から2019年3月5日に製造された個体、そしてフォレスターだと2018年6月4日から2019年3月21日に製造された個体、アセントでは2018年2月22日から2018年8月31日に製造された個体となり、その総数はおよそ25万台。
なお、同様のリコールは北米だと2019年10月31日にインプレッサ、XVを対象にリコールの届け出が北米にてなされているものの、今回は車種や製造期間を拡大しての再届け出ということになりそうです(前回は2016年製造のクルマ、アセントやフォレスターは含まれていなかった)。
日本においては10月17日にインプレッサ、XVを対象に下記の通り届出済み(83,227台)。
ブローバイガス還元装置において、PCVバルブの材質特性に対する曲げ加工設定値が不適切なため、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、当該接続部の破損により燃焼室にエンジンオイルが浸入し燃焼、マフラーから多量の白煙が発生して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
SUBARU
スバルは昨年にこれだけのリコールを発表
なお、スバルは2019年にもけっこうな数のリコールを出していて、ざっと見るとエンジン関連(イグニッションやブローバイガス還元装置)の問題が多いようですね。
近年では環境規制に対応するため、どんどんエンジンが複雑化していますが、それによって以前よりは問題が発生しやすいという傾向も見られるように思います。
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VIA:Consumer Reports