| たとえテレワーク中でもブガッティはそのスピードを緩めない |
さて、現在は多くの会社が在宅勤務を取り入れており、社会的責任の大きな会社、たとえば自動車メーカー等は率先してこれを行うことに。
フォルクスワーゲングループも例外ではなく、先日も「VW会長が自宅でクルマのデザイン案を承認する方法」を公開したばかり。
そして今回、フォルクスワーゲングループ傘下のブガッティが「テレワークを行う、CEOの一日」をスケジュール形式にて発表しています。
ブガッティCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏の自宅はフランスのストラスブール(ブガッティ本社と同じアルザス地方)。
現在は「基本」在宅勤務ではあるものの、週に二回はブガッティ本社に向かい、状況確認や、現場を離れることができず在宅勤務ができないスタッフとのミーティングを行っている、とのこと。
以下がステファン・ヴィンケルマンCEOの「日常」。
7:00
起床
軽い朝食
国内外のニュースをチェック
ニュースのチェックにおいては様々なメディアを通じて収集を行っており、もちろんビジネスや政治に関するニュースも目を通しているようですね。
これはブガッティの顧客が「社会的地位が高く、国際的に活躍する人物」が多いためで、国際情勢の把握は今後の展開において重要な意味を持つためかもしれません。
8:30
メールチェック
役員たちとスカイプでの会議
個々の健康状態の確認やそれぞれの分担における進捗の確認、ビジネスパートナーの状況確認を行い、今後ブガッティがどう向かうべきかを検討してゆくと述べています。
10:00
各部署とのミーティング
役員とのミーティングが終わった後には開発やセールス、マーケティング、デザインといった「現場」に近い管理者からの現状報告を受け、この環境下でも常に「「次の一手」を考えているようですね。
12:00
ランチ
TVにてニュースチェック
メールチェック
ここでもやはりニュースチェックということになりますが、ブガッティは世界中で展開しているブランドでもあり、「時差」をもって流れてくる他地域のニュースにキャッチアップする必要がある、とのこと。
14:00
電話会議(開発状況)
メールチェック
休日でもクリスマス休暇でも、そしてコロナショックにおいても「ブガッティは立ち止まらない」と述べ、常に最良の製品を開発するための技術やデザインを追求するためのミーティングを行う模様。
ここでは様々な意見の衝突があったりするようですが、それが「いい結果を生む」とも。
19:00
ランニング
現在はスポーツクラブやジムにゆくことができず、体を動かす機会がないため、夕方に1時間ほどランニングを行う、とのこと。
この時間はPCもスマホにも接することはなく、気分転換に加え、頭の中で一日の整理を行うとしています。
19:00には仕事を終了しているということになりますが、公私のメリハリをちゃんとつけている(ダラダラ仕事しない)ということになりそうですね。
21:00
家族や友人との電話
ステファン・ヴィンケルマン氏はドイツ生まれのイタリア育ち、大学はアメリカというインターナショナルな人ですが、ドイツにいる母親はじめ、世界中にいる友人たちと近況を語り合うことで安らぎを得ているようです。
22:00
読書
コロナウイルス蔓延によるロックダウンで唯一のメリットは「読書の時間が増えた」と述べており、常に「2冊の本を並行して読む」とも。
そして1冊はフィクション、もう1冊はノンフィクションだそうですが、現在読んでいるのはシャルル・ド・ゴールの伝記、そしてもう一冊はフランス落下傘部隊のインドシナ戦争時の活躍を題材にしたもの。
「次」に用意しているのはブガッティをドライブしてレースに出場した女性ドライバー、エレ・ニース(Hellé Nice)を題材にした”ブガッティ・クイーン”。
なお、ステファン・ヴィンケルマンCEOは「現在自宅で勤務しているとはいうものの、この難しい状況下においては一日として同じことをする日はない。デジタル技術やコミュニケーション手段の発達によって、我々は家にいながらにしてハイパーカーの開発を進めることができるようになった」とも語っており、改めてコロナウイルスの影響下においても、そのスピードを一切緩めないということもアピールしています。
VIA: Bugatti