| とくに現行モデルはアドベンチャー風味にスイッチしたのが良かったようだ |
トヨタが「RAV4の累計生産が1000万台に達した」と発表。
これは今年2月末で達成した数字であり、1994年の発売後から26年かけての偉業です。
ちなみにポルシェ911は2017年に54年越しで100万台を達成し、マツダ・ロードスターは2016年に27年かけて100万台を記録していますが、RAVはその10倍を売ったということに。
マツダ・ロードスター100万台達成記念車凱旋帰国!5月はイベントに参加後、本社に展示
ちなみに”中国では10秒に一台売れている”テスラは(全モデルあわせてですが)2008年の発売開始以来、わずか12年という短期間で累計生産100万台を達成。
ただしテスラの勢いをもってしても「26年で1000万台」は難しいかもしれません。※ちょっと前の話ですが、フォルクスワーゲン・ゴルフは累計生産3400万台
テスラの累計生産100万台間近。モデル3単体でも数週間内には日産リーフを抜いて「史上もっとも売れたEV」となり、株価も半年で倍以上の最高値へ
RAV4はモデルごとにその性格を変えてきた
話をトヨタRAV4に戻すと、初代RAV4は1994年に発売され、キムタクがTVCMに登場したことから一気にその知名度を(ニューモデルながら)上げることに。※スペック等は「トヨタ自動車75年史」にある
その後2代目RAV4は2000年に登場していますが、北米重視のモデルへと変化を遂げ、そのため大きくそして高級なモデルへと進化しています。
3代目RAV4は2005年に発売されており、やはり乗り心地地の良いシティ派SUVとしてグローバルモデルとして展開されています。
北米では2013年に4代目RAVが登場しているものの、日本では3代目RAV4が2016年まで生産され続け、しかし2016年をもって一旦「国内市場から撤退」することに。
その間、北米では2013年から4代目RAV4が販売されることとなっていますが、これは日本では販売されることがなく終了。
やはりシティ派クロスオーバーとしてスタイリッシュなデザインを持っていたものの、モデルライフ後半には「アドベンチャー」なるワイルドな仕様を持つグレードが登場していますね。
そして、その「RAV4アドベンチャー」が人気だったのか、5代目RAV4はこれまでの「シティ」から「アウトドア」へと大きくかじを切って2018年に登場。
そして久々に日本市場でも販売が再開されることになり、2019年4月の発売以降、トヨタの人気モデルとして君臨しています。
なお、ほぼ同時期に(これも久々に)日本でも販売が開始されたホンダCR-Vに比較するとその売れ行きは文字通り「桁違い」。
ただしRAV4のほうがCR-Vより売れているのは日本だけではなく、北米においてもRAV4が(これまでは押され気味だった)CR-Vを逆転していて、つまるところは「アウトドア風味」を世界が求めていたということにもなりそうですね。
参考までに、RAVが発売された1994年のグローバル販売は50,380台。
その後順調に販売を伸ばして2004年には239,794台を販売し、2019年には965,760台を販売するに至っています。
そのうちRAV4最大の市場は北米であり、965,760台のうち535,000台は北米、次いで欧州の133,000台、中国の127,000台という順番。
ちなみに日本だと53,965台なので北米の1/10ということになりますが、これは「通年で販売できていない(およそ8ヶ月)」数字ということには留意する必要があります。