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ホンダが失効していた「CR-Z」の商標を再登録!”時代という河の流れの中で煌めく石”となるべく先進的なハイブリッドスポーツに?

2020/08/05

| わざわざ商標を再登録したところを見ると、新型登場の可能性は非常に高い |

ホンダが米国特許庁に対し、7月29日に商標を登録したとの報道。

自動車メーカーはそのクルマを発売しなくとも、現行モデルに類似する商標を他社が取得しないように「防御」として商標を登録することがあるものの、この「CR-Z」」はいったん2017年6月30日に商標権が切れていて、その3年後にホンダが改めて登録したということになります。

つまり、一度は「いらない」と判断した商標を再度登録したワケで、となると「防御」ではなく実際に使用するために今回CR-Zを登録したと考えるのが妥当。

ホンダCR-Zはこんなクルマ

ホンダCR-Z(正しくはシーアールズィーと読むらしい)は2010年に発売されたハイブリッドカーですが、当時ホンダはこれを「スポーツカー」だと名乗ってしまい、そして「CR」という文字が入っていたために「CR-X」と強く(消費者から)関連付けられることに。

当初のモデルに搭載されたのは114PSの1.5リッターガソリンエンジンと14PSのエレクトリックモーターを組み合わせた「1.5L i-VTEC+IMA」で、しかしながら CR-Xよりもかなり重い1130kg~という重量のために運動性能は高くなく、「こんなのスポーツカーじゃない」という論争を巻き起こしたことも有名です。

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一方、ホンダらしい新機軸に溢れたクルマであり、「ハイブリッドスポーツ」というトヨタにはないコンセプトを持っていたためにインパクトは強烈で、今に至るまでファンの多いクルマでもありますね(MT+ハイブリッド、というのも一部の人々の心を捉えた)。

当初のグレードはα(2,498,000円~)、β(2,268,000円~)、αブラックレーベル(2,510,000円~)の3つ、そして「走りのために燃費を犠牲にしない」との触れ込みで燃費はリッター20.6キロ~23.0キロ。

「ホンダにしか作れないハイブリッドカーを」というコンセプトのもと計画され、第2世代を経て最終的には第3世代へと進化しています(2016年にそのライフを終え、最後には”CR-Zファイナルレーベル”なる特別記念車も発売された)。

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なお、CR-Zの開発に際し、重心の低さについては「1ミリでも低く」、後輪についても「1ミリでも外へ」という執念ともいうべき情熱が傾けられており、第3世代に至っては、車幅は同じながらも、フェンダー内側のクリアランスを確保することで左右合わせてタイヤを「10ミリ」外へ出すことに成功している、とも報じられています。

なお、CR-Zは「ハイブリッド」という先進的なイメージを保つため、進化の過程においても通常のクルマ以上のコストが投じられており、パーキングブレーキは第三世代では「電気式」に(モデルライフ中に機械式から電気式となるのは極めて稀)。

開発陣の信念は「時代という河の流れの中で煌めく石でありたい」だったそうですが、常に時代の先端をゆくこと、そして時の流れの中においても輝きを保とうとしたことが多くのファンを獲得した秘密なのかもしれません。

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新型ホンダCR-Zはどんなクルマに?

現段階では商標が登録されたのみであり、新型CR-Zが発売されるのかどうか、そして発売されるにしてもどんなクルマになるのかは全く不明。

初代CR-Zは「低・短・ワイド」というキーワードが掲げられており、そしてブランニューモデルではなく「CR-Z」の名を関するには、初代CR-Z同様にスポーツ性を意識したクルマとなるのは間違いないだろうとも考えています(ホンダはモデルチェンジにおいてもコンセプトを踏襲することが多い。それができなければモデル名を変えることすらあるようだ)。

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参照:Honda, Motor Trend, United States Patent And Trademark OfficeUnited States Patent And Trademark Office

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