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さて、ホンダが新型ヴェゼルをついに発表。
すでにそのデザインはパテント画像によって明確になっていたため、大きな驚きはないものの、やはり先代とは根本的に異るルックスには改めて驚かされます(先代ヴェゼルの特徴であった、躍動感が感じられない)。
なお、ホンダはこれまで「ウェッジシェイプ」を意識したデザインを採用することが多かったように思いますが、先に発表された新型シビック(プロトタイプ)、そしてこのヴェゼルを見るに「水平」に近いデザインを採用してゆくようですね。
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その意図は不明ではあるものの、現在全世界で求められる「押し出しの強さ」を取り入れたということなのかもしれず、しかしフロントの面積の大きさに比較してヴェゼルの顔つきは「薄味」にて仕立てられているようにも。
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デザイン的には新時代の「クーペSUV」?
なお、先代ヴェセルもクーペ風のルーフラインを持っていましたが、新型ヴェゼルもクーペ風。
ただし、先代のように「なだらかにラインが落ちる」のではなく、特定のところからガクンとルーフが下がっているようです。
テールランプもやはり「水平」を意識しており、ベルトラインが高く、かつキャビンが小さく見える(ウインドウの上下幅が小さい)ため、視覚的な安定性や高級さが感じられるようですね。
偶然だとは思いますが、フロントバンパー左右下部にダクトを設けなかったことや、ルーフラインといい、やはり新型ヴェゼルはMX-30に似ている、とも思います(ただし動画を見ると雰囲気はMX-30と大きく異なり、さらにリアは全く異なるデザインを持っている)。
新型ヴェゼルのパワートレーンはガソリンとハイブリッド
新型ヴェゼルにつき、欧州では「ハイブリッドのみ」となる見込みですが、日本だと1.5L DOHC i-VTECとCVTとを組み合わせるガソリンモデル、そしてe:HEVを搭載するハイブリッドモデルとの二本立て。
おそらくメインはハイブリッドモデルとなりそうで、ハイブリッドモデルには3つのドライブモードが設定されるほか、4WDモデルにおいてもモーターを積極的に活用した走りが可能となっているようですね。
グレードは「X」「Z」、そしてハイブリッドのみに「PLaY」が設定され、2トーンカラーやトリコロール加飾など、ガソリン車にはない仕様が与えられている、とのこと。
新型ホンダ・ヴェセルのインテリアはこうなっている
こちらは新型ヴェゼルのインテリアですが、やはり「水平基調」を採用した最新デザイン。
なお、エアコン操作系はタッチパネルではなく「アナログ式」ですが、ホンダはこのアナログ式操作ノブにこだわりを持っており、車種によっては「タッチ式からアナログ式」に戻したものも。
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ちょっとおもしろいのは「そよ風アウトレット」で、これはダッシュボード左右に配置された、”そよ風のような心地よい風の流れを生み出す”、独立したエアコン吹出口。
効果としては「穏やかに頬を撫でる風は、風の膜を生み出し、外気の熱や寒さをカットする」と紹介されており、専用のノブがあるところを見ると、どうやらこの部分のみを「独立して」操作することができるようですが、そこまでしてホンダが実現したかったデバイスの効果がどんなものか体感したくなってしまいますね。
新型ホンダ・ヴェセルは発表時の動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=7u4ymKRZcVk参照:Honda