| できれば、AIが何を考えてこのデザインを作ったのかを知りたいものだ |
さて、BMWはかねてより「アートカー好き」として知られますが、今回なんとAI(人工知能)にデザインさせたというアートカーをデビューさせています。
これらは「アルティメット AI マスターピース」と命名され、2021年のフリーズ・ニューヨーク開催にあわせバーチャル・アート・インスタレーションの一部として公開される、とのこと。
AIというとGoogleのAIが描いた絵を思い出す
なお、AIが描いた絵と聞いて思い出すのがGoogleの人工知能。
これは2015年あたりに公開されたもので、写真をGoogleのAIに見せ、それを元に絵を描かせたという一連のシリーズ(GoogleのAIが犬を好むということはよくわかった)。
ぼくとしてはこの記憶が鮮明なだけに、「AIに絵を描かせると、とんでもないモノができるんじゃないか・・・」と考えているわけですね。
BMWが使用したAIは「まとも」だった
そして今回、BMWの「AIアートカー」を製作したのはクリエイティブ・テクノロジストのネイサン・シプリー氏とアートコレクターのゲイリー・イェー氏。
両名はNvidiaのオープンソース人工知能ソフトウェア「StyleGAN」を使用し、「900年の美術史を網羅する5万点以上のアート作品の画像と、BMWが過去50年間に協力してきた有名・新進の現代アーティストの作品50点をキュレートしたセットを相互に参照」し、これらの作品をAIに見せ、AIがそれらをもとに画像を作成した、ということになります(やはりAIはゼロからなにかを生み出せないのか・・・)。
結果として生み出されたのが今回紹介する一連のアートカーですが、これらがラッピングされるのはBMW 8シリーズ・グランクーペ。
両氏は「歴史上まれに見る孤立した時代に、デジタルで真のアート体験を視聴者に提供する手段として、世界中のアーティストをキュレーションし、協力する機会を得た」とコメント。
加えて、「アートの限界を押し広げ、テクノロジーが今後のアート界にどのような影響を与えるかを見極め、BMWの50年にわたる文化的関与を築くことができたのは、とりわけエキサイティングだった」とも。
なお、見たところAIは「何かと何かとを融合」させる傾向にあるように思われ、さらにあまり「対象的な色を使用し、境界線が明確な」絵を描かない傾向にあるようにも思えます。
人が作成した「アート」であれば、それが何を意味するのかについては語られることも多く、しかし今回「AIが何を考えたのか」については不明。
できれば、AIが何を考えてこれら一連の作品を作成したのかを尋ねてみたいものですね。
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